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入学式という名の

ヤバい、気付いたら1ヶ月たってた。

忘れられてないかな…?


「風間様、おはようございます。本日は胡翠高等学校の入学式が予定されております。出席されるのでしたらこちらに制服を用意致しましたので、お着替えください」


僕がこの島に来て2週間くらいかな?

ある朝目が覚めた僕に、米濱さんが「今日入学式なんで〜」っていう爆弾発言をかましてきた。え、昨日まで全然そんな気配なかったじゃん。何なら僕と慧馬以外ここ人いる??


「初めから入学式は4月10日と決められていましたが…」


あ、そうなのね。確かにここに来た初日にそんな事言われてたような〜?うん、言われてたな。はぁ〜、何だかんだこの2週間楽しかったから学校が始まるってちょっと残念。でも、僕高校生だもんね。よーし、頑張るかあ!


じゃあ朝ごはん食べてこの制服に着替えないと。…あ、そう言えば入学式何時からなんだろ。


「すみません。忘れちゃったんですけど、入学式は何時からですか?」

「あぁ、それでしたら制服にお着替えになって1階に参りましょう」

「……え??」


どういう事???僕は入学式の時間を聞きたかったんだけど。返ってきたのが「着替えて1階へ」って、どう考えても回答になってないよね!?え、もしかしなくてもこれって遅刻??……ヤバいじゃん。


入学式から遅刻って僕何やらかしてんだよって思いながら大急ぎで支度をして、当たり前だけどいつもと同じ速度のエレベーターにヤキモキしながら下まで降りたんだけどさ。



「やぁ、早いねーー☆」



こんなハイテンションな大人がいるなんて聞いてないですよ、米濱さん!!それに僕以外に生徒っぽい人は誰もいないし!


--- --- ---


「うん、改めて風間仁 君だったよね?」

「…はい。えっと、あな──」

「入学おめでとうーー!!」

「ありがとうございます…?」

「ちょっとちょっと、なんでそこでハテナなの??」


え、だっていきなり見知らぬ人が目の前に現れて、ハイテンションで祝われたら誰だってそうなると思いますが?て言うか、あなた誰ですか?

なんて、目の前に張本人がいる所で言える訳ないから「あはは〜」ってしといた。

そうしたら目の前のその人も「あっはは〜☆」ってして。


静寂。


どうしよう…?

どうしていいのか分からなくて、ハイテンションな人の隣にいるピッチリとスーツを着ているTHE大人な感じの人に視線を送った。


1秒、2秒、3秒。


「……はぁーー、全く風間くんはともかく貴方まで私に熱視線を送らないで下さい。私にそういう趣味はありませんので」

「だって、たっつんだったらこういう時何とかしてくれるじゃん」

「そりゃあ今日の私の仕事はそれだからやりますけど。──仕事中に愛称で呼ぶなよ、トウ」


あれ、この人ももしかして変わった人だった…??


「あぁ、すみませんね風間君。このバカが突っ走って迷惑をかけました」

「えっと、大丈夫ですよ」


一通りハイテンションな人とやり合って気を取り直したらしいTHE大人な人が僕に声をかけてくれた。


「本当にありがとうございます。私は辰河(たつかわ)と言います。このバカが何かやらかしたら私に教えてください。対処(制裁)しますので」


そうして自己紹介してくれたんだけど。辰河さん…、最後の『対処』に別の意味が込められている気がしてならない。ま、僕の事じゃないから気にしないでおこ。


「もう知っているかもしれませんが、風間仁です。よろしくお願いします」

「こちらこそ、これからもこのバカが迷惑をかけると思いますがよろし「ねえ!俺のことバカバカって、名前みたいにさ!」……はぁ、だからバカだって言ってるんですよ」


そこで辰河さんは一呼吸し、


「しょうがないので、私の方から紹介しますね。このバカは燈堂(とうどう)と言います。一応ここの校長ですが……、敬わなくていいですよ」


え、このハイテンションな人、校長先生だったの??!

全然”校長”って感じしないんだけど。本当?って思って米濱さんの方を見てみたけど、重々しく頷かれたから本当なんだ。


「もうたっつ、ン”ン”ッ、辰河ってばそんなに俺のことキラい??……っとごめんね風間君!」


そこまで言って、燈堂校長先生はいきなりその雰囲気を変えた。


「俺が胡翠高等学校校長の燈堂だ。君の入学を歓迎するよ」

「ありがとうございます……」


それしか答えられずにいた僕を尻目に、また校長先生は雰囲気が元に戻って、


「あー、やっぱりコレ疲れる。ねぇ辰河、コレやる必要ある?やらなくても良くない??」

「貴方がコレをやらないで、何処に貴方の価値があるんですか」


辰河さんに論破されていた。


「辰河はこう言ってるけど、風間君にはもうやったからいいよねー。という事で改めて入学おめでとうー!!」

「ありがとうございます。……あの、それでどうして校長先生がここにいるんですか?」


ようやく聞けたー!エレベーターを降りた瞬間から気になってたよこれ。正体が校長先生だって分かってからはさらに、現在進行形で気になってるよ。


だって、普通校長先生って入学式とかそういう時にしか会わない、ってか見ない人じゃん。なんで学生寮なんかに堂々といるんだよ!!


「……え?だってさっきのが入学式だからだよ!風間君☆」


おっとぉ〜??『さっきのが入学式』だって??

どゆこと?辰河さん!!


「……全てはこのバカを止められなかった私の責任です」


答えになってませんが!!?


「風間様。通常とは異なりますが先程の校長のお言葉が入学式になります。言葉が足らずに混乱させてしまい申し訳ありません」


米濱さん〜〜。そうなら、そうだって出来れば教えて欲しかったかな…!


「風間君、米濱を責めないでやってください。あのバカが『新入生のみんなにはナイショ☆』なんて言うから、言うに言えなかったんですよ」


あぁ、そうだったんですね。米濱さん、お疲れ様です。


「辰河ってば、それを言うなって〜」


この校長先生に関しては、この短時間で性格が掴めたような気がする…。


「ま、いっか☆1人目が来たから今からパーティーだー!」


ありがとうございました!

感想・評価していただけると嬉しいです!

☆☆☆☆☆→★★★★★に変わると作者が飛んで喜びます!


次回は 10月5日の20時更新を予定しています!


では。


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