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星に願いを…

作者: Maria

もしも本当に"願いの叶う夜"が訪れるのならば、一体何を願うのだろう。

本当に大切な何かを一つだけ叶えられるのだとしたら、何を祈ろう。






平和?幸福?

幼い頃に描いた夢かな?

遠い日のあの初恋が実っていれば、現在(いま)は果てしなく変わっていたのかな。






素敵なドレスを着てパーティーに行けますように?

とっても大きなプリンを一人占めできたらいいなって。






そんなのきっと一番じゃない。

叶えられるものと、自分の想いだけじゃ適わないもの。






境界線は何?

それを決めるのは誰であって何のため?






答えなどないそんな"曖昧な夜"なのに、何千年も前からなぜ人は祈り続けるのだろう。

胸の前で手を組んで、瞳を閉じてお祈りを。

願いごとを唱えるまでは、少しも瞳をあけてはいけないの。






叶うのかも分からないのに、人は一体誰に向かって、何のために祈りぬくのだろうかなんて、思ったりして…






可愛いドレスも、素敵な靴もいらないわ。

大きなプリンも、幼い頃に描いた夢だって。






平和も幸福も世界中(どこか)の誰かにそっとあずけてしまいましょう。






0になった私が祈る願いはただ一つ。

"It's you, only my dear.."






あぁ、きっと。

はるか遠いあの夜から、"自分の想いだけに素直(わがまま)になれる、たった一つの夜"だったのね。

きっと、そう。







今夜だけは素直になってもいいかな。







星に願いを…

君に想いよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] ロマンチックで素敵でした! 結局行き着く感情は恋愛なんですよね。 素直=わがままって表現が好きです。 織姫の願いなのか、彦星の願いなのか、七夕ほどロマンチックなイベントはないですね。
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