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愛しているから憎かった  作者: 櫻井 幸
10/12

誰かに見られてる…?

と思いながら目を開けると滝さんが私の顔をじっと見ていた。


「雪ちゃん、かわいい。おはよう」とニコッとしながら言われて私は恥ずかしくなる。


ぷいっと滝さんに背を向けると後ろから抱きつかれた。


「愛おしいな。またしたくなっちゃう」

と言い滝さんは私の背中にちゅっちゅっと口づけをする。


「ちょ、だめ…」と甘い声が私の口から漏れる。


「だめ。」と言われ滝さんが私に覆いかぶさり、顔に当てていた手を掴み、唇に甘いキスを落とす。


あぁ、この人から離れられなくなってしまう。


滝さん、滝さんと言いながら私は彼の背中に腕回ししがみつく。


彼のモノは大きく、太く私の気持ちのいいところを的確に突いてくる。


あぁ、と部屋に微かな声が響く。


また眠りについていく。と思いながら私は意識をなくした。



やりすぎちゃったかなと滝さんの声が聞こえるがそれよりも眠気が勝ってしまい瞼が重くなる。




僕は21歳の女子大生に夢中になりかけていた。

でも1週間後には日本から飛び立ってしまう。

雪ちゃんはとても可愛いし、僕の好みだ。

でも、僕はまだ愛梨と別れられてない。

2年付き合った恋人は僕を置いて海外に仕事に行くのだそう。

せっかく掴み取ったチャンスをおじさんって呼ばれる年齢に差し掛かった僕は行かないでとは言えない。

きっと愛梨も僕の態度に嫌気がさし、海外か結婚か賭けに出たんだろう。

と髪の毛に手を当てながらくしゃとむしゃくしゃする気持ちを誤魔化す。


それでも愛梨のことは好きと言うより情があり別れるに別れれない。


どうしようかなと思いながら雪ちゃんの顔を見て悩むのであった。



「お腹空いたよね?京都駅に送りながら何か食べに行こう」と言えを出て、京都駅のポルタの中にある和食屋さんに入る。


なんだか恥ずかしいと思いながら対面に座ると察したかのように滝さんは

「疲れちゃったよね、ごめんね。可愛くていじめたくなっちゃった」と小声で笑っている。


さらに顔が赤くなる。


「雪ちゃんが中国行ったら休み取って会いにいくから

それまで離れ離れになるけどお互い頑張ろうね」といい滝さんは水を飲む。


うん。と首を振り私は短く答える。


好きって言ったらだめ、まだわたし達は何もなあのだからとわたしは出かけた声を飲み込む。


今はまだ。と


新幹線の改札前で滝さんはこれ、よかったら使ってと言い封筒を渡してきた留学にお金もいるでしょう?それに新幹線代も。と10万ほどくれた。

申し訳ないからいいですと突き返しても、わたしのカバンにすっと入れてきた。


ここまでされたらと思いありがとうと受け取る。


「頑張って、応援してるから。頑張る子が1番素敵だよ」

といいわたしの手を離す。


はらいかなとといい、手を振る。


「ありがとう、大切に使うね!」といい私は前を向いてホームの方に行くのであった。


帰りの新幹線ではタバコを吸いながら物思いに耽る。


小さな窓から見える景色はまるで私のようであった

出会っても別れ、1つ1つの景色は違ってもそれが一連の出来事であった。


もう会いたいと思いながら彼からもらった封筒に手を伸ばす。

まだわたし達は会って数回なのに、恋人でもないのに

こんなにくれて、あの人大丈夫かなと不安になる。

このお金が手切れ金なのか、本当に善意でくれたのかと。

雪は疑問が深まるばかりであった。

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