SCP-444-JP █████[アクセス不許可]
内容的に一部報告書自体を引用していますが、臨場感を出すために本文に明記されていません。ご了承ください。また、横幅の問題で引用部の文章を改変しています。繋がりが切れないように編集しましたが、分かりにくくなっていたらすみません。
SCP-444-JPを描写するあらゆる媒体において削除、改ざんすることで読み上げられることを阻止する。
読み上げたことがあるどの人に対してもBクラス記憶処理を実施する。このオブジェクト関連の研究員は守秘義務を厳守し、異動する際はBクラス記憶処理を受けること。
オブジェクトの漏洩、拡散を防ぐために、情報はサイト-8141内のみで扱う。
情報漏洩に拡散、記憶処理とか言ってるし、今度は文章タイプのミーム汚染かな？
SCP-444-JPは特定の幻覚や疑似体験を発生させる文章形式の言葉である。その文章を音読した対象は必ずある幻覚世界に囚われ、内部でループするイベントを経験する。
対象は、どこまでも続く赤い原野と「夕焼けよりも赤い」空で構成される幻覚世界に立っている。地面の感触や風も感じるほどリアルで、現実での事象は対象の幻覚内の意識には影響を与えない。
対象の意識が幻覚世界を入ってから4〜7分で、自身が鳥のように空を飛べると気付く。対象はそのことを確信するが、根拠は説明できない。
対象は飛びたくなり、幻覚世界を飛翔する。現実の肉体は鎮静化。
飛翔から2〜3分後、前方から巨大な赤い鳥が迫ってきて恐怖を抱く。現実の肉体の生理的活動が活性化。
死に対する恐怖心と現実的な肉体的苦痛を訴えながら、対象は幻覚世界で鳥に捕食される。現実の肉体は暴れ始め、周囲に無差別に攻撃する。
幻覚世界の対象が死亡。全ての精神的反応が停止し、肉体も3分間鎮静する。
始めに戻る。その時断片的なものを残し、幻覚世界に関する記憶がなくなる。
……ループって怖くn(殴)
SCP-444-JPを対象の肉体が現実で筆記することでループから抜け出せる。筆記する時だけ意識的に現実の肉体を動かせる。しかし、幻覚世界で「書かなきゃ！」って思うまでに、大体は数週間かかる。その間に断片的な記憶が蓄積し、書くことに気付く。
幻覚世界から抜け出した対象は、全てのループの記憶を持っている。しかし、ループのトラウマで精神疾患を発症、証言できない人が多かった。そのためこれ以上の調査はしばらくしない。
SCP-444-JPは██県████町にある、日本生類創研の施設らしき建物を制圧した時に発見。破れた紙片の1つに殴り書きされていた。
見つけた機動隊員が何気なく文章を読み上げた時に異常性が発現した。隊員は直ちに隔離され、自力で幻覚世界から脱した後にBクラス記憶処理を受けて業務復帰した。
施設はほぼ破壊されていたが、残存データの一部修復に成功。それによると、SCP-444-JPは日本生類創研が断片的な単語の羅列を発見、それを利用して新作を作るために文章形式に改変されたものだった。
施設がなんでボロボロだったかは不明。
※日本生類創研とは
財団日本支部の要注意団体の1つ。1番タチが悪いかも。通称ニッソ。高度な技術力などにより、生物を生み出したり改造したりとヤバい生体実験を繰り返す研究集団。その結果大事故が起こったり、被害者が発生しても気にしない。財団がよく尻拭いさせられる。反省？ナニソレオイシイノ？
※要注意団体とは(そのうち詳しく紹介しようかな)
財団と敵対してたりしてなかったりする、異常存在と関わってる団体のこと。異常存在の製造販売、破壊、世界への普及、信じる神、サメを殴る…etc…のための組織。基本的にはヤバい奴ら。善意からでも結局やらかす。(別の)世界(線の)滅亡を阻止する、とか言ってこの世界線を破壊しないでぇ！準要注意団体も存在する。準だからって安全な訳ではない。
████年██月██日、SCP-444-JPを発見した隊員が突如「緋色の鳥よ 未だ発たぬ」と8回呟きながら連続で発砲。それにより4名が死亡し2名が重症に。
隊員は影響を脱してから5ヶ月間普通に業務に携わっており、定期的に実施されていた精神鑑定でも異常はなかった。
拘束後の尋問で、知性の退行と重度の強迫性障害が発覚。また、消したはずの記憶が戻っていた。兆候がなかったことにより、突然記憶が戻ったせいで急速に症状が進行したと思われる。SCP-444-JPとの関連性は調査中。
＝＝＝警告:プロトコル"焚書"発動下に無い状況で本ページにアクセスすることは禁じられています＝＝＝
発動下でない人によるアクセスは、即時の自動抹殺プログラムの発動に繋がる。速攻退出しましょう。プロトコル発動下の担当職員は待機。
アクセス開始………
セキュリティ解除。プロトコル発動確認。
データベースにアクセス…完了
SCP-444JP情報を表示 Thank You See You
オブジェクトクラス: ██けてるけてるけてるけてるけてるけてるけてる
あかしけ やなげ緋色の鳥よ
くさはみねはみ けをのばせ
赤時化 夜薙げ
緋色の鳥よ 草食み根食み
気を伸ばせ
赤し毛柳毛
緋色の鳥よ
実食み寝食み
毛を伸ばせ
阿傾け矢投げ
緋色の鳥よ
九叉食み音食み
卦を伸ばせ
あいつらの企みがうまくいっている内はよかった。
だがあいつらは失敗した。しっぱいしたんだ。
暴動が起きた。おれたちは実験をやりすぎた。奴は肥え、拡大し、
SCP-444-JPをただ知っているだけだった連中も支配した。
██人を食う。人の心を食う。言葉や文字は奴にとって狩り
█████エサを乗せる食器だった。なにも知らずに、おれ
██████やりすぎた。奴は成長し、おれたちの血に混
████んだ。おれたち全員の血にだ。全員むさぼられた。
████57回も記憶処理装置を頭にぶちこんで生きてる
████奴は忘れることを許さない。皆死んだ。サイトは封
███鎖した。奴をこれ以上成長させないためにおれも死█
███知るな。それだけでも奴にねらわれる。
███エサをやるな。奴をあの原野に閉じ込め続けろ
██ エサをやるな
知るな
閉じこめろ＜◎＞
SCP-444-JPの被験者、元被験者、それらによって殺害された被害者、それらの血液が付着した紙媒体は全てSCP-444-JP-1に分類。(上の報告書含む)
全てのSCP-444-JP-1は地下深くの特別収容カプセル内に入れる。これらの移動に関わった職員にはSCP-444-JPを伏せ、この報告書へのアクセスはクリアランスレベル5の職員であっても制限される。
情報の機密性の優先、分類の無意味さからオブジェクトクラスは割り当てられない。
情報統制をひき、記憶処理などによりSCP-444-JPに関する情報は完全に破壊された。私が唯一これを実行した職員である。
これを書いている時、私がSCP-444-JPをこの世界で唯一知る人物であり、間もなく0人となる。知るのはこのページとプロトコルのみに。
それで間に合ったと思いたいが、君がこのページを見ていることから、既に全てが手遅れだったのだろう。
SCP-444-JPが引き起こす事象を把握することはできなかった。ここでは有効な対処方法は示せない。しかし唯一確かなことは、奴が認識の鳥であること。
奴は既に活性化か実体化したのだろう。我々は既に手遅れなのだろう。しかし、まだ手を打つことはできるはず。
少なくとも、君は奴がまだ小さかった頃の原本の写しを手に入れた。
もう2度と失敗を繰り返すな。SCP-444-JPに関して、全員が失敗してきたのだから。
一一[削除済]
あれ、ちょっと待てよ…一体誰が署名を削除したって言うんだ。だって署名した人が人類最後の曝露者だろう？残ったのは2つの感情を持たない機械だけだと。
ああそうか。失敗したのか。君もこの文章にアクセスしてしまっている。緋色の鳥は野に放たれたのだ。みんな、みんな逃げられない。奴からは、逃げられない。
なんてシリアスっぽい感じに終わってみようかと思ったけれど。やめました(´>∂｀)テヘッ☆
……∧(＿ ＿)∧ ゲロゲロ~
ん"ん"ん"っゲホッゴホッ
えーと、失礼しました。はい。
SCP-444-JPの本体は「あかしけ やなげ 緋色の鳥よ くさはみ ねはみ けをのばせ」という文章そのもの。この文章の完全版はTale記事に載っている(結構長いからここでは紹介しない)。それを読むと、緋色の鳥がどのようなものかが少し分かるかもしれない。
緋色の鳥は、鳥の形をとった情報災害のこと。鳥は進化し、人を狙うように。更に進化し言葉から認識へ、狩りの道具を広げていく。精神世界の鳥を収容する方法はない。
ニッソ、お前のせいだ。一応被害者でもあるらしいが短く改変したせいで拡散したじゃないか。財団も封じ込めには失敗したけれども。
ちなみに、Tale記事の中には緋色の鳥とタイマンする博士の話が存在する。財団職員が1番のSCP説(笑)
「SCP-444-JP」 locker氏作
http://scp-jp.wikidot.com/scp-444-jp
次回紹介するSCPは、緋色の鳥関連で。
夜中に読まないでね！飯テロ注意だよ！
