SCP-096 シャイガイ(The "Shy Guy")
今回の紹介では、初めて黒塗り箇所や[データ削除済]などが登場します。SCPが分かりにくい要因だと思う(個人的見解)けれど、ミステリアスな感じを楽しんで下さい。
オブジェクトクラス: Euclid
SCP-096は常に5m×5m×5mの鋼鉄製の密封された独房に収容される。週一で独房に穴などが無いか検査すること。また独房の中には監視カメラなどを設置してはならない。けれど、圧力センサーとレーザー検出器で独房の中にSCP-096が存在することを常にチェックする。
███博士とO5-█から許可を取らない限り、写真撮影や録画は禁止。恥ずかしがり屋さんだからカメラとかで撮っちゃいけないんだね!というかO5出てきたわ…本編では初登場!
さてこのSCP-096、何となく分かるだろうけどただの恥ずかしがり屋では無い。全く。
盲目か否かは判明していないが、高次の脳機能の活動を示しておらず、知性があるとは考えられていない。通常時は大人しく、独房の東側を少しウロウロする程度。しかし、もし誰か(報告書では顔を見た人はSCP-096-1と呼ばれる)が顔を見ると酷く苦しみだし、顔を両手で覆って叫び、泣く。そしてどんなに遠くても(雪山でも、深海でも)対象の居場所を把握し、そこに向かって最低でも時速35㎞で走り始める。つまり、最低でもオリンピックの短距離選手くらいの速度で走り続けると…
そして走っている間のSCP-096は誰にも止められない!千発もの対戦車砲すらものともせず、人も建物もぶっ壊してただ直進する!
SCP-096が対象に辿り着くと、[データ削除済]し始め、対象者は100%跡形もなくなる。その後SCP-096は座り込み、落ち着いた後に元の生息地の[データ削除済]に戻ろうとする。
…シャイな子で可愛いよn(殴)
はい、恐ろしい子です。顔を見た奴絶対殺すとか、それシャイって言わない。しかも、顔を見た判定が広い。なんと、見た本人がSCP-096だって認識してなくても対象になる。つまり、網膜にチラッと映っただけとか、写真にたった4ピクセル写ったものを見ただけで…ちなみに家で使うようなプリンターで印刷した場合、4ピクセルって0.3mmちょいくらい。見えねえよッ!!
そんな恐ろしいSCP-096の見た目を紹介しよう。
人型の生物で身長が約2.38m。筋肉量がとても少なく、軽度の栄養失調。両腕が身体とひどく不釣り合いに長く、約1.5mもある。皮膚のほとんどに色素がなく、体毛が一切ない。顎は平均的な人間の4倍の大きさに開くことができる。色素を欠いた目を除けば、他の顔の部位は平均的な人間とほぼ同じ。
…え?どういうこと?って思った人、いるよね。だって見たら殺されるし、写真もダメって言ったじゃん!って。
実はSCP-096に関して、絵画に対してはその特性が発生しないというものがあるのだ。そして有名なフレーズ「財団は冷酷だが残酷ではない」というものがある。そう、ここで協力者の登場である。スケッチを用意した方法を記そう。
絵が得意な、元タトゥーアーティストのDクラス職員と箱に入れたSCP-096の写真、メモ帳と鉛筆に潜水球を用意する。
潜水球に諸々をいれ、収容室から遠い海に沈める。(収容室から海の間の民間人は避難、撮影機器はストップさせる)
Dクラスに写真を見てスケッチさせる。(SCP-096の脱走開始)
スケッチを別の防水性の容器に入れ、写真は焼却処分させる。
数分待つ。
SCP-096の到達と潜水球の破壊。
SCP-096とスケッチの回収。
…ほらね、簡単に出来たでしょ?え、Dクラス職員はどうしたかって?そりゃあ…ね?
報告書には事案096-1-Aというものが記されている。別ページに飛ぶリンクで興味深い事件なので是非実物を読んで欲しい。
が、一応ここでは軽く紹介しておく。臨場感とか皆無になるから読みたい人だけどうぞ。(矢印で挟むので、読みたくない人は2回目の矢印まで飛ばして下さい)
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この事案は会話の中で事件記録を見ていく形式になっている。事件としては、SCP-096が大規模収容違反を起こしたもの。収容違反を起こした時に周りにいたスタッフは、顔を見た可能性があるため直ちに神経ガスにより…身内すら慈悲なく切り捨てる。流石財団!そこに痺れない憧れない(笑)
脱走したSCP-096を機動部隊が追跡。対物ライフルで狙撃するも、よろけたり転んだりするだけ。
収容室のあるサイト内にいたオルクシー博士。インタビューでは、その時コーヒーを飲んでいたそうな。呑気なことで…脱走を知り、プロトコル通り部隊を派遣。うん、普通。
次は、脱走時にはSCP-096の起源を調べるために山岳地帯にいたダニエル・█████博士(以降ダン博士)のインタビュー。ダン博士はオルクシー博士と共にSCRAMBLEというゴーグルを開発しており、機動部隊にはそれを支給していた。SCP-096の顔を認識し、光が目に入る前に編集して認識出来ないようにしてくれる、という代物。しかし、そのゴーグルは機能しなかったそう。
機動部隊はSCP-096の進路上の3つの都市の市民を避難させることに成功。しかし途中からはSCP-096に追いつけず、被害は増大する一方。走り抜けたSCP-096を認識せずとも見てしまった市民が増加すればするほど、被害は甚大になっていくのだ。
結局対象が殺されるまでに大混乱に発展したことは、言わなくても想像できるだろう。部隊の曹長がSCP-096の頭にバッグを被せて回収したことでやっと事態は収束を迎えることができた。
途中でCNNがカメラで報道しようとしていたので阻止。映像が全世界に流れていたら世界は終わる…ファインプレーだね!
オルクシー博士のインタビューに戻り、質問者から面白いお話が。オルクシー博士のいたサイトには休憩室もコーヒーもない…と。
あれ?色々おかしくない?さっき脱走時はコーヒー飲んでたって…
つまりこれはダン博士とオルクシー博士が起こしたマッチポンプ。目的はSCP-096の危険性を財団に自覚させ、処分の申請を無理矢理にでも通すこと。結果としてO5はダン博士主導(徹底した監視下で)の元SCP-096の処分を許可。その後のダン博士の終了処分も決定された。
ダン博士は自身の命と引き替えにSCP-096の処分を認めさせたのだ。
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さて、このSCP-096は顔を見た者を絶対に殺すと紹介した。しかし、唯一殺せなかった存在がいる。それが前回紹介したSCP-682である。一方で、SCP-682もSCP-096に対しては傷をつけるだけに留まった。それにも関わらず、ダン博士は自分は殺すことができると言っている。そして正式にO5の承認を得、[日付編集済]に███博士によって実施されるとの事だが…果たしてどのように処分するつもりなのだろうか。もしも処分が失敗して再び収容違反を起こした場合、今度こそシャレにならない事態となるのかもしれない…
財団には絶対に見てなきゃいけないSCP-173と、絶対に見ちゃいけないSCP-096が同時に存在している。そしてどちらも1歩間違えれば世界滅亡待ったなし。そんなSCPの世界、楽しくなってきましたか?
「SCP-096」 Dr Dan氏作
http://www.scp-wiki.net/scp-096
今回は説明を省略しにくく、長々とした文章になってしまいました。読みづらくてすみませんでした。しかし!SCPの中にはもっと複雑で長くなりそうなものも…今から心配ですが、できるだけ短くするようにしていきたいと思います。
次回紹介するSCPは、今までのホラーっぽい作品とは打って変わってひとつ壮大なお話でも。
今日の空は、何色ですか?