SCP-6336 自分が瞬くのが見える(Seeing Myself Blink)
オブジェクトクラス:Safe
SCP-6336はジャクソン・コルロイ研究員の反射像、つまり鏡に映ったコルロイさんである。SCP-6336の動きは本人と少しズレており、しばしば全く違う行動を取る。鏡に映った自分が同じ動きをしないって割りと怖い経験だと思う…財団職員なら驚かないのかも笑
また、SCP-6336は左側に視線を走らせ、大量に汗をかくことがある。これらの仕草は監視を継続するに従って悪化する。まあ同じ顔にじーっと見つめられてたら目を逸らして冷や汗をかくこともあるんじゃないかな?まあ勿論そういうことではないよね。
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2021/03/31
コルロイさんが鏡を見ていると、なんと軍服を着た人物が映り込んできたのだ!その男はSCP-6336を無理矢理抑え込み、頭に黒い袋を被せて結束バンドで手を縛り、どこかへ連れ去ってしまった。朝のバスルームでの出来事ということで、コルロイさんは歯磨きとか髭剃りとかしてたのかもしれない…朝から衝撃的だね!!というか怪我してないか心配だよ笑
SCP-6336はその後2週間現れず。この間コルロイさんは鏡に映らないってことは…色々と生活が大変そうだけど。
再度出現した時、SCP-6336の頭には医療用ガーゼが巻かれていて、円形に血が染み出していた。それを除けばSCP-6336はコルロイと全く同じ行動をするようになった。除いちゃダメなくらいの差が生まれちゃっているけどもそこは気にしないのね…笑
現在の特別収容プロトコルは、SCP-6336の動きに更なる変化が生じた場合にコルロイさんはそれを報告する、という簡素なものだ。
しかし、このSCPにおいて特異性を持つものはなんだろうか?
特定の鏡で発生する訳では無いため、鏡ではないだろう。
コルロイさんにのみ発生する現象だから、彼が特異性を持つのか?それとも鏡に映るコルロイさんの像自身?突然に映り込んできた軍服の男?もしくは鏡の向こう自体…
とても短い報告書だが、様々な考察ができる。
鏡の向こうには別の世界があり、そこの住人は我々の世界の人物と同じ行動をすることによって存在がバレないようにしていた。
「彼」は真似をすることが上手くなかった。財団が「彼」に気付き、鏡越しで見つめられることが増えた。常に同じ動きをしなければならない「彼」にとって、見られ続けていたら動きが段々と精度が落ちるのは仕方ないことだ。長時間正確に動くことは難しい。
そんな「彼」(もしくは鏡の向こうの人物全て)の左側には軍服をきた男が監視をしている。動きがズレてはいけないため、左側を気にして汗を滲ませながら真似をし続ける。
しかし、とうとう許容範囲を超えたのか、軍服の男が「彼」を捕まえる。こちら側と全く同じ行動をとらせようと脳を弄るために。再び現われた「彼」は完璧に真似ができるようになった。
このようにして鏡の向こうの世界は秩序を保ち、存在を隠し続けている。コルロイさんの鏡の中には、今日も自分が瞬くのが見える。
…なんて、考えすぎだろうか?
ちなみに鏡に映っていないうちは何をしてるのだろう?ガラスとかも対象だったら物凄く面倒そうな世界だけれど。スマホやパソコンの画面の向こうとかにもいるのか?本人が怪我とかしたら、それに合わせてわざと怪我しなければならないのか…
そして包帯はいつ取るのだろう?また拘束されるのか、鏡に映ってないうちにパッと処置されるのか。2週間も消えたということは術後の対応もしっかりしていそうだが、包帯を取るまでに何回か診察とか受けていたりして笑
シリアス展開では話を終わらせないのがこの解説の特徴でございます笑
「SCP-6336」 Lamentte氏作
http://scp-wiki.wikidot.com/scp-6336
この記事は、2021/8/16に本家に投稿されて翌日翻訳されたものです。翻訳早すぎてびっくりだよね!!
次回紹介するSCPは、日本支部のあまーいお菓子!
みんなは飴、好きですか??




