SCP-066 エリックだけのおもちゃ(Eric's Toy)
1年近くも期間があいてしまいました…謝罪はここだと見づらいので活動報告の方で
オブジェクトクラス:Safe-prodest
SCP-066は約1kgのカラフルな紐の塊である。複雑に絡まってるが、1本1本動かすことが出来る。そして動かすと「ドレミファソラシド」の中から1音鳴る。さらに6音以上鳴らした時に色々な効果が出る。
・人懐っこい子猫3匹に17分間変身。かわいい。
・アコースティックギターの伴奏付きボーカルの演奏4分間。内容は親の見てない所で刃物を使っちゃダメ!教訓系!
・ロウソク付きの小さいチョコレートのカップケーキに変身。変身前に鳴らした音は「ハッピーバースデー」の導入部。食べられる。
これらの効果発動中は紐の操作が出来ない。
収容は貴重品金庫に。セキュリティクリアランスレベル2以上の職員ならば、申請書を提出すれば実験可。記録は残すように。
はい。ただただ可愛いですありがとうございます。これは数少ない癒し枠に違いない!!
…とはならない所が流石SCPと言うかなんと言うか(笑)
この後、財団は禁断の実験を行ってしまう。それは……
切断。
どう考えてもダメでしょ!そんなことやるなんて酷い!
と思うかもしれない。しかし、財団では安全性を99.9%から100%にするために実験が必要なのだ…
ということで案の定やらかしてしまった財団。どうなったかというと
ハサミを持ったDクラス職員がSCP-066を切り始めた時、正体不明のキーキー音と共に1mほど離れた所まで転がった。指示より前にDクラス職員が再び切断を試みると、またまた転がるSCP-066。このまま平和(?)な鬼ごっこになるかと思われたが、SCP-066は突然「君、エリック?」と話す。お前喋れるんかい!!Dクラス職員が否定すると、見た目が変化してけたたましい不協和音のスタッカートを発した。
この後は切断前の可愛らしい行動は全くなくなり、紐の一部を触手のように動かして移動するようになった。移動できないときは紐を箱に擦り付けて設備を壊そうとしている。
結構頭良いよね。
さらに、人間が近くにいることを感知して最低6秒のアクションを起こすようになった。
・蜂が発生してDクラス職員を刺した。
・ベートーベンの交響曲第2番を140デシベル以上で演奏。ジェット機の離陸の音が130デシベルだから、とんでもない音量ということは分かる。案の定職員の3人が聴力を失い、8人が損傷を受けた。
・収容室が突然5時間も真っ暗に。中にいた職員は背後から呼吸音が聞こえたと発言するが、発生源は不明。
何それ怖すぎるでしょ!殺意高いって!!特に最後はホラーすぎる…
また、これらの行動をしていない時は常に低い男性の声で「エリック」と呼び続けている。
だから怖いって!
これらの変化によりオブジェクトクラスもEuclid-impetusに。収容方法も変わって、炭化タングステン製の箱に入れて月一回損傷が無いか手作業でチェック。損傷があったら3秒以内にロボットアームで新しい箱に移動する。炭化タングステンとは簡単に言うと物凄く硬い金属で、ダイヤモンドの次に硬いために削岩機や金属切断に使われるほどらしい。
ちなみに、始めは変化後の写真が存在していたのだが今は削除されてしまっている(興味があれば調べてみて欲しい。あれ、どこかで見たことがあるような…??)。だから今はどんな姿をしているのか分からない。そして、エリックさんの正体も不明。収容経緯も書かれていないから元の持ち主とかも分からない。有名なのに案外謎の多い子なのです。
「SCP-066」 Communism will win氏作
http://scp-wiki.wikidot.com/scp-066
次回紹介するSCPは、最近投稿された本部の記事から。
鏡を見ているとき、違和感はないですか?写っている貴方はちゃんと貴方自身と同じ動きをしていますか?




