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SCPって何だろう?  作者: 来飛研究員
16/20

SCP-755-JP ナナホシホシテントウ

今回は読んでて訳分からなくなります。絶対なります。しかし、これ以上良い表現方法が作者の足りない頭では思いつきませんでした。また、今まで以上に解説が間違っている可能性があります。

是非とも本家ページをご覧下さい。


10/12 ご指摘頂いた箇所を修正しました

「IK-クラス世界文明崩壊シナリオ」 → 「AK-クラス世界終焉シナリオ」

オブジェクトクラス:ナナホシ

まだツッコミは受け付けておりません。


SCP-755-JPは一般的なナナホシテントウの見た目と生態をしている昆虫である。ただし、前翅が赤ではなく水色をしている。長野県██山に生息していたのを休暇中のエージェント██が発見した。

実際青色のテントウムシはオーストラリア原産種として存在しているようだけれど、斑点は無く金属のような光沢をしているらしい。


SCP-755-JPは認識汚染を引き起こす(認識汚染された人はSCP-755-JP-1とし、発見したエージェントはSCP-755-JP-1-1)が、その感染経路は分かっていない。羽音か体液の匂いだと思われている。曝露者へのナナホシクラス記憶処理は汚染を取り除くことが出来なかった。

SCP-755-JPは低危険度生物収容室に収容され、異常性への曝露条件が分かるまでナナホシクラス職員に給餌させる。

まだまだツッコミは受け付けておりません。


SCP-755-JPの引き起こす認識汚染は、「平行して覚えている3つ以上の事柄の内の1つ」を「ナナホシ」という言葉に置換するものとなる。

例えば、光の三原色は「赤・青・ナナホシ」なのはみんな知ってると思うけれど、曝露者は「緑・青・ナナホシ」や「赤・緑・ナナホシ」と答えるようになる。これは筆記でも口頭でも影響する。また、曝露者はこのことを指摘されると軽い混乱を起こすこともある。

まだまだまだツッコミはry)


2人の曝露者の間で同じ単語が置換された場合は会話に支障は無い。しかし、そうでない場合は会話が成立しなくなってしまう。

例えば東西ナナホシ北の4方向の内、東が南に置換(南西ナナホシ北)されている曝露者同士は会話が可能。しかし西が南に置換(東南ナナホシ北)された曝露者とナナホシが南に置換(東西南北)された曝露者の間で行われた会話は方角や世界史の話題において噛み合わなくなる。

書いてるこっちが混乱してきた。




以下はインタビューの抜粋


博士:光の三原色は知ってるか?

曝露者: 赤、緑、ナナホシだろ?

博士: 赤、青、ナナホシだけれどまあいいか…この色は?(赤、青、ナナホシの三色で描かれた絵を見せる)

曝露者: 赤と緑とナナホシ。

博士:じゃあこれは?(虹の絵)

曝露者: 虹…って赤、橙、黄、緑、青、紫、ナナホシだっけ?


博士の報告書

曝露者は三原色の青を緑、虹の橙を紫、藍色と言うべきタイミングで紫と言った。ナナホシに置換される単語はテーマによるものか?


付記

インタビューを文章化した時点で博士SCP-755-JPに曝露していたことが分かった。


… し っ て た 。



追記

20██/ナナホシ/█

サイト-ナナホシのほとんどが汚染されたかもしれない。誰とも話が通じない。部屋番号102とか、方角は南だとか言われても分からない。Euclidなんていう馬鹿げたオブジェクトクラスも出来ている。この報告書も意味不明だったから修正してからロックした。マシにはなったと思う。

このままSCP-755-JPの汚染が広がればナナホシK-クラス文明崩壊シナリオを招く。絶対に阻止しなければ。

確保。収容。ナナホシ。

-エージェント██






わぁーいちんぷんかんぷんだぁ!何言ってるか全然分からない!

何故ならそれはもちろん、上の文章が汚染されている「旧報告書」をまとめたものだから!



という事で、汚染箇所を訂正した正しい報告書をもとに整理してみよう。


まず誰もが分かっていると思うけど、この報告書を編集したエージェント██さん自身がSCP-755-JPの曝露者である。そしてSCP-755-JPの特性上、口頭だけでなく筆記にも影響を及ぼすためにあっちもこっちも「ナナホシ」になっている訳で。


追記にて「Euclidなんて知らない」と述べられているようにこのエージェント、オブジェクトクラスまでもが置換されてしまっているのだ。そのため本文始めの「オブジェクトクラス:ナナホシ」は、正しくは「オブジェクトクラス:Euclid」となる。


次に出てくるナナホシは記憶処理のクラスである。これは情報がないと特定が難しいが、正しい報告書によると「Aクラス記憶処理」らしい。最も一般的に使われるクラスとなっている。


次は財団職員のクラス。これに関しては正しい報告書に記載がないので不明だが、多分皆さんご存知の「Dクラス職員」でしょう。汚染される可能性がある訳だしね。


ここから難しくなっていく。

光の三原色の話だが、エージェントは「赤・青・ナナホシ」と緑が置換されている。

それだけだと今までと何も変わらないじゃん!と思うかもしれない。しかし、ここで1つ大きな問題があるのだ。それは

SCP-755-JPによって「ある言葉」が「ナナホシ」に置換された場合、「ナナホシ」と言うべき時に置換された「ある言葉」を言ってしまうということ。

つまりこのエージェントの光の三原色の場合、「緑」と言うべき時に「ナナホシ」と言い、「ナナホシ」と言うべき時に「緑」と言ってしまうのだ。

いい感じに混乱してきたかな?

ではそれを踏まえて続きを見てみよう。『曝露者は「緑・青・ナナホシ」や「赤・緑・ナナホシ」と答える』ということは、『曝露者は「ナナホシ・青・緑」や「赤・ナナホシ・緑」と答える』という意味となる。


その後の方角の話では「東西ナナホシ北」と南が置換されている。

ということは上でまとめたルビのお話はウソな訳で、ふざけんなコノヤロウとぜひ思って欲しい笑

順に解読していくと「東が南に置換され」は「東がナナホシに置換され」つまりは「ナナホシ西南北」。「西が南に置換され」は「西がナナホシに置換され」つまり「東ナナホシ南北」。「ナナホシが南に置換され」は「南がナナホシに置換され」つまり「東西ナナホシ北」。

まあ順番が変わるだけで内容は同じだけど、随分見やすくなった。


インタビューも複雑怪奇となっている。

ここに関しては、報告書を編集したエージェントの影響が加わっているのかが区別出来ない。しかし、影響を受けていると考えた方が辻褄が合うため、今回はその方向で読み解いていく。(例えば、博士が書いたインタビューログをエージェントが報告書に打ち込んだ…博士が打ったログをエージェントが書き直した…とか)


まずは光の三原色が「赤・青・緑」なのはさっきも書いたと思う。そして、エージェントは「赤・青・ナナホシ」と認識している事を踏まえて見てみよう。

まず、曝露者は「赤・緑・ナナホシ」と答えているが、これはエージェントを通して見た情報となる。曝露者本人の発言はきっと「赤・ナナホシ・緑」だったのだろう。そして博士は「赤・青・ナナホシ」。これはエージェントと同じ単語が置換されたので影響は受けていない。

ここまではまだ分かる。3項目しかないからだ。


次は虹の色の説明だ。虹は「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」の7色で構成されている。

そしてここがこの報告書で1番の難所かもしれない。何故ならエージェントがどのような曝露状況なのかが全く分からないからだ。そこで少しログと博士の考えを整理してみる。

・曝露者は「赤、橙、黄、緑、青、紫、ナナホシ」と発言。

・これに対し博士は「橙を紫」、「藍色のタイミングで紫」と言ったと認識した。

ここから考えられることは、3人(曝露者、博士、エージェント)が橙、紫、藍のどれかをそれぞれ置換しているということ。

まず、曝露者の発言から曝露者は「藍」が置換されていることが分かる。さらに博士の報告から博士が「紫」、残りの「橙」がエージェントではないかと予想できる。

つまり、

・曝露者    「赤・橙・黄・緑・青・ナナホシ・紫」

・博士     「赤・橙・黄・緑・青・藍・ナナホシ」

・エージェント 「赤・ナナホシ・黄・緑・青・藍・紫」

ここから上記の発言をもとに考えてみる。

曝露者の「赤・橙・黄・緑・青・ナナホシ・紫」という発言を聞き、博士(紫↔ナナホシ)は「赤・橙・黄・緑・青・紫・ナナホシ」と認識する。つまり、

「ナナホシを(紫色とは認識出来ない)」、「藍を(ナナホシのこと)

と間違えていると認識する。

これをエージェント(橙↔ナナホシ)が見た際に

(ナナホシのこと)を紫」、「藍を紫」

と間違えていると認識する。

わけがわからないよ…


ただこの解釈には不明な点が残る。それは、曝露者のセリフの橙とナナホシが入れ替わっていないこと。エージェントの影響が加わるならば、「赤、ナナホシ、黄、緑、青、紫、橙」になるはずである。

作者いわく意図的に表現を混乱させているらしく、これもその1つなのかもしれない。

そもそもエージェントの影響は関係なく、「橙を紫と言った」こと自体が混乱を狙った表現の可能性もある。真実は作者のみぞ知る…。


さてさてやっと最後に辿り着いた。

エージェントは曝露したせいで、月、サイト番号、部屋番号、方角、オブジェクトクラスが置換されている。こんなに置換されていると曝露者同士の会話なんて全く通じなくて大混乱だね(笑)

「ナナホシK-クラス文明崩壊シナリオ」との事だが、これはきっと「AK-クラス世界終焉シナリオ」の事だろう。多分。これは人類の知覚や思考プロセスが崩壊して、全て狂ってしまうシナリオの事である。認識が狂って会話が成り立たなくなって…だから正しいかな。文面的には「IK-クラス世界文明崩壊シナリオ」っぽくもあるんだけれど…ここに関してはお手上げ状態って事で\(˙꒳˙ )/

そしてラストに「確保。収容。ナナホシ。」と…。そこまで汚染されるとは。ちゃんと保護してあげて(笑)






SCP-755-JP

オブジェクトクラス:Neutralized


20██/██/█、SCP-755-JPの全個体が収容室で餓死していた。その後認識汚染が解消され、職員全員が正常であると認められた。餓死の原因はSCP-755-JPへの給餌が2週間に渡って行われていなかったことによるものだと思われる。異常性への曝露条件はまだ解明されていないが、オブジェクトの死が影響を解除するトリガーになっていたのではないかと思われる。

また、SCP-755-JPが初めて確認された地域で大規模な捜索が行われたが、新たな個体は見つからなかった。そのため、SCP-755-JPはNeutralizedに再分類された。



突然の展開にびっくり!あの財団がオブジェクトを殺しちゃうなんて!そのおかげで正しい報告書を書けた訳なんだけれども。

認識汚染が危ないから殺しちゃえってしたんじゃないか?どんなに危険な存在でも保護する財団がそんな事する訳がない。

そもそも死の原因は餓死。2週間以上も餌をあげなかったせい。全て収容方法通りに管理してきた財団がどうして餓死なんて引き起こしてしまったのか。

異常性とは何だっただろうか。そう、簡潔に言うと「ある言葉がナナホシに置き換わる」というもの。

つまり、もしも職員が曝露していて、「SCP-755-JPの餌やりは1日に1回で」と言うつもりで「ナナホシ(1)日に1回」と指示したら?そして指示を受けたのが20日とナナホシが置換されている職員だったら?「分かりました。ナナホシ(20)日に1回ですね。」と。

もしくはオブジェクトの番号、収容室の番号、Dクラス職員の番号などが置換されていたら?餌なんて正しくあげられるだろうか。

…そりゃ餓死するわ!



さて、最後にひとつ。このオブジェクトのタイトル「ナナホシホシテントウ」、おかしいと思いません?ホシがダブってるじゃん、って。

()()ホシテントウ…()()()()ホシテントウ…

まさかそんな訳!だってNeutralizedになったじゃん!

…あれ?よくよく報告書の上のメッセージを見てみると?


皆さんはちゃんと数字を数えられますか?他人との会話は成立してますか?

「SCP-755-JP」 DocRone氏作

http://scp-jp.wikidot.com/scp-755-jp


次回紹介するSCPは…

ってそんなことより皆さん大阪万博のロゴ見ました?(今更)なんかこう…気持ちわr…グロ可愛いですよね!え?なんで急に関係ない話を、って?いやぁ…



それより最近投稿遅いって?それに関してはホントにすみません。次回は早めに、今の所ナナホシ日後くらいを予定しております(これがやりたかっただけ)。遅くなる可能性もあるので気長にお待ち下さい。

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― 新着の感想 ―
[一言] ナナホシホシテントウ、解釈しようと思って読んだことがなかったので割と新鮮w 確保!収容!ナナホシ!!!!
[良い点] 頑張って出来るだけ分かり易くしようとしてくれていたのがよく分かりました!お疲れ様です。 [気になる点] IKは異常存在以外の要因で世界が滅ぶシナリオだった筈ですので認識という点ではAKが適…
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