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夏の酔いどれ 2

「お、お姉たん。ぼ、僕そろそろ眠くなっちゃった」


アレが始まる前に逃れようと、俺はわざとウトウトする


「…………眠いの?」


「う、うん……眠い」


「そっか……。一緒に、おねむしようか?」


「ぼ、僕、もう一人で眠れるよぅ」


「……そっか、男の子だもんね。なんだか寂しいけど、あたしも弟離れしなきゃ駄目よね」


夏紀姉たんは寂しそうにそう言い、目を伏せる


「夏紀姉たん……。僕はいつまでも夏紀姉たんの弟だよ」


離れて暮らす事になっても、夏紀姉ちゃんに何かあったら飛んで行くさ


「だから寂しがる事なんて…………な、夏紀姉たん?」


「姉ちゃん決めた! 弟離れする!!」


「ね、姉たん? そ、そう焦らずに」


「うるさい! するって言ったらする!」


「で、でも」


「ええい、うるさい!」


「あうち!」


夏紀姉たんのチョップが俺の頭に命中。3のダメージ


「うぅ……酷いよ夏紀姉たん」


「っ!? ……あは」


夏紀姉たんは恍惚の吐息を漏らす


「可愛い弟を虐める。あたし……」


「ね、姉たん? だ、駄目だよ? 覚醒したら駄目だよ?」


「あたし、あんたの事、大好き」


「ね、姉ちゃん。ありがとう、俺もぉ!?」


にたり。夏紀姉たんは口許だけの笑みを浮かべた


「だから……うふふ」


ゆらりと立ち上がり、俺に迫る夏紀姉たんって言うかヤバイ!!


「……ねぇ、抱きしめて良い?」


選択肢が出ました


はい


いいえ←


「いいえ」


「ぎゅー」


夏紀姉ちゃんは俺に覆いかぶさり、左腕関節を素早くキメた


「ギャー!? 折れる、折れる、折れる~!! つか、それ抱きしめてない~!!」


「ああ……可哀相。もっと痛がって?」


「どういう神経してんだアンタ!?」


「ああ……その顔、ゾクゾクする。姉ちゃん、イケナイ事に目覚めそう」


「目覚めないで! 気をしっかりもって! まだ立ち直れるから!」


「うふ…………うふふふふふふふふふふふふふ」


「ひぃぃぃい!! た、助けて秋姉た~ん!!」


あの日と同じ様に、俺は秋姉たんの名前を力いっぱい叫んだ


「秋ならまだ小学校…………あ、あれ? 何、このデジャブ」


ガチャリ


「…………」


ドアが開き、眠そうに目を擦るパジャマ姿の鬼が現れた。戦闘力は530000ぐらいか


「…………あれ? アキが大人に?? ひっ!」


夏紀姉ちゃんを見下ろす秋姉の目が、次第に怒りを帯びてくる


「…………姉さん?」


「は、はいっ!!」


「…………私の部屋」


「え……で、でも、もうおねむの時間で……」


「行く」


「はい!」

夏紀姉ちゃんは俺を解放し、素早く部屋を飛び出していった


「た、助かった……。ごめんね秋姉」


「ん。……大丈夫。災難だったね、ゆっくりお休み」


秋姉は俺に優しい微笑みを浮かべ、秋姉を追って下へと向う


「ありがとう、秋姉」


昔も今と全く同じ様に助けられた記憶がある


思えばあの日からだったな、俺が夏紀姉ちゃんよりも秋姉を頼る事になったのは


「あ、謝るから何か喋って~」


階段下から夏紀姉ちゃんの声が聞こえる


「夏紀姉たん……か」


昔は良かったなぁ……。 今の夏紀姉ちゃんも好きだけどね




今日のノスタルジック


俺>>>>>秋>>>夏


続くね

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