第49話:夏の酔いどれ
LEVEL1
「ん~、今日一日も疲れたわ。でも心地良い疲れなのよね~」
機嫌が少し良くなる。テンションLEVELは3
LEVEL2
「最近どう? 学校でうまくやってる? 姉ちゃん、お小遣あげよっか?」
優しくなる。テンションは3
LEVEL3
「ひ、酷いわ。みんなしてあたしをのけ者にして」
被害妄想が強くなり、涙もろくなる。テンションは1
LEVEL4
「大体さ~、酒なんて物は酔ってなんぼなのよ。あ~、あたしは酔って無いわよ? うひゃひゃひゃひゃ」
グタグダになる。テンションは5
LEVEL5
「どうせあたしなんて、なんの役にも立たない女よ。笑えば? 笑いなさいよ!」
愚痴っぽくなり、絡み始める。テンションは2
LEVEL6
「……うふふ。うふふふふ」
無駄にエロくなる。テンションは5だな
LEVEL7
「あらよっと! 五臓六腑に染み渡る、酒を片手に盆踊りっとくりゃ」
言動がおかしくなる。テンションも7
そして、最大LEVELの8
「……ふふ。ほらぁ、姉ちゃんの所へおいで」
昔に戻る!!
「どうしたの? 恥ずかしいの? ……もう、可愛いなぁ」
誰こってれ? 紛れも無く夏紀姉ちゃんですよ。 この夏紀姉ちゃんを、まだ小さかった春菜や雪葉は覚えてないだろうな
「姉ちゃんのとこ……来てくれ無いの?」
泣きそうな目と声で夏紀姉ちゃんは言う。こんな時、俺は……
「夏紀お姉たんっ」
昔に戻る!
「大好きだよ~」
甘えた声を出して、夏紀姉ちゃんに抱き着く俺だが、お気づきだろうか? 声と身体が震えている事を
「も~甘えっ子なんだからぁ」
チュッと、俺のつむじにキスをして、頭を胸で抱きしめる夏紀姉ちゃん
優しいじゃないかって?
…………ふふ。
「ん~も~可愛い、可愛い、可愛い~!!」
みしっ
俺の頭から、そんな破壊音が聞こえた
「な、夏紀お姉たん。ちょっと痛いよぅ」
「あっ、ごめんなさい。何処が痛い? 頭? 痛いの痛いのとんでけ~」
「わ、わぁ! 痛いの無くなった~。ありがとう夏紀姉ちゃん」
「……姉ちゃん?」
夏紀姉ちゃんの目が険しくなる
「お、お姉たん!」
「……うふふ」
夏紀姉たんは妖しく笑う
……まずいな。このままではアレが始まってしまう