第6話:母のキャンプ
親父が居なくなり、一月
母はその寂しさからか、その熟れた肉体を一人熱くするのだった……
[オーイェーイ、サコー、サコー]
「たこ〜、たこ〜」
[イェイ、イェイ、サコーサコー]
「たこ〜、たこ〜」
妙な掛け声がリビングから聞こえ、俺はリビングのドアを開けた
そこにはタコ踊りをしている母ちゃん
「な、何やってるの? 母ちゃん?」
「ビ、ビリー・〇ードキャンプ〜」
「そ、それはまた微妙な物を……」
うちの母ちゃんはちょっと遅れている
この間もこんな事があった
『母ちゃん、おかわり!』
『どんだけ〜』
………あ、後こんな事も
『母ちゃん、おかわり!』
『残念! もうないの〜』
…………そ、そういえば昨日も
『母ちゃん、おかわり!』
『あると思います!』
…………これはまだ新しいか
「い、一緒に、はぁ、はぁやらない? ふぅ、ふぅ」
「いや、遠慮しておくよ」
俺はハゲより杉〇彩の方が良い
俺は母を生暖かい目で見守る事にした
10分後、ハゲが皆を呼び寄せキャンプは終局へ近付く
[オッケー、オッケー、アソコノケー。アーイェー! フィーアーチャンピオンマガジンサンデー!!]
「イェーイ!!」
母ちゃんはソファーへ座っている俺に抱き着き、大はしゃぎだ。何だか俺も楽しくなる
「イェーイ!!」
「オーイェー! サンキュー」
「イエスー・ウィー・キャン?」
「イエス! イエス・ウィ・キャン!!」
「イエス・ウィ・キャン、イエス・ウィ・キャン!」
その時、ぽとんと何かが落ちる音がした
リビングのドアを開けている雪葉が、手荷物を落とし唖然とした表情でこちらを見ていた
「……………お、おかぁ……お、おにぃ……」
「…………ン? ユキーハドウシタノデスカー?」
「う、うわぁぁああん!」
突然雪葉は泣き出して、リビングを飛び出して行った
「う、うわ! な、なんだ?」
「……あの子もそう言う年頃になったのね」
何かを悟っている母ちゃん
「大丈夫、後でホットミルクを持っていくわ。さぁ、今日はお赤飯よ!」
「? ま、いいか」
今日のカロリー消費
母>雪>父>ハゲ>俺
つづく!