お正月だよ、綾音さん
・あけまして
ピンポーン
ガチャ。キキー
「明けましておめでとうございます」
「あ、おめでとう、綾さん。わざわざ家に来て下さったんですね、ありがとうございます」
「縁起の良い初夢を見ちゃいまして、その勢いで来ちゃいました」
「お、それってあれですか? 一富士とかってやつ」
「はい! 一姫、二太郎、三ナスビ」
「え? あーと、それはちょっと違うような……」
「ナスビ下さい」
「はい?」
「佐藤君の黒光りナスビを私に下さい」
「は、はあ」
「ナスビが無いと姫は始まりませんし、太郎も誕生しません」
「ああ、なるほど。では振り向いて下さい」
「振り向く? ……あっ、もしかしてこれは後ろからぶっ刺すパターン! はい、振り向きましたパンツは脱いでおいた方が良いですか!?」
バタン。ガチャ
「あれ?」
・ぴざぴざぴざ
「今から佐藤君を引っ掻けます」
「ほぅ。ですがそう簡単には引っ掛かりませんよ?」
「ふっふっふ。では、ち〇こで10回いって下さい」
「よーしいくぞーって全てがおかしいだろ!?」
・肘
「では、まん」
「言えるかー!!」
・夢
「昨日、佐藤君の夢を見ちゃいました」
「そ、そうなんですか? なんか照れますね。どんな夢です?」
「佐藤君のナスビが20センチになる夢です」
「そりゃ俺の夢だー……いやいやいや違うよ!?」
・お惣菜
「そう言えば来る途中、お弁当屋さんが開いてました」
「へー商売熱心ですね。それって公園の近くにあるチェーン店ですよね?」
「はい、そうです。佐藤君はよく利用するんですか?」
「そうですね、俺は弁当より惣菜を買うことが多いです」
「お惣菜?」
「そう。まずは竜田げをパックに入れて……」
「勃ったあげくバックで入れあいた!?」
・友達
「佐藤君は本当に容赦ないですね〜」
「綾さんには容赦しません」
「そうなんですか? くふふ」
「な、なんだか、不気味な笑みですね」
「わ、失礼です。普通に笑っただけなのに」
「はは、ごめんなさい」
「んー許します。その代わり、お昼を付き合って下さいませんか?」
「良いですね、行きましょうか」
「はい! ……えへへ、楽しいなぁ。私、佐藤君とお友達になれて良かったです」
「俺もですよ綾さん。ちょっと痴女よりですけど」
「ぬひひ」
「あ、めっちゃ変態っぽい……」