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第35話:父の戦い

前回のあらすじ



聖剣エクスカリパーを抜いた佐藤は、ひらめき族が支配するアマゾン川の下流へと向かった


だが、ひらめき村の支配者ひらめき村長は、佐藤に四天王を送る



『さ、流石だぜ佐藤……私の負けだ』


四天王の一人、タマラン。愛に殉ずる星、殉星を持つ男!


そのタマランを、佐藤は討ち果たす


『タマラン……』


『ふ、だが私はお前の拳では死なん!』


タマランはふらつきながらアマゾン川へと向かう


『私は! ……さらばだ佐藤!!』


『タマラーン!』


川へ落ち、流されてゆくタマラン


『死ぬ事は……死ぬ事は無かった!』


強く拳を握りしめる佐藤。その拳からは、血が流れ続ける


それは泣く事を許されない男の涙なのかもしれない



そんな事がありつつ、ひらめき村に辿り着いた佐藤


そこは、川は枯れ、地は裂け、あらゆる生命体が絶滅したかにみえた


だが……


『この聖帝が支配する村へ何しに来おったのだ、佐藤よ!!』


村長は生きていた!


『皆を救いに……貴方の野望を砕きに!』


『ならば死ねぃ!』


そして三日ぐらい激闘が続いたりして、ようやく本編



「そ、村長、もう止めてくれ……」


戦いから四日目の夜。疲労で遂に倒れた佐藤へ、村長オルテガはトドメの一撃を放った


その一撃は魔剣の一撃。受ければ身体は腐り、助からない


しかし、その一撃を己の身体で庇い受けた男がいた


「き、貴様はマルコメ!」


そう、人のために生きる義星を持つ男マルコメ。かつて佐藤に敗れた四天王の一人、マルコメが佐藤を庇ったのだ!


「村長……俺達は間違っていたんだ。力で……力だけで村を支配してはいけなかったんだ!!」


「えーい喧しい! 邪魔だどけぃ!!」


オルテガはマルコメの身体を蹴り飛ばし、胸に突き刺さった剣を抜こうとしたが抜けない


「な、なに!」


「ふ、例えこの身体が朽ちようとも……抜かせぬさ。今だ佐藤! 俺の身体ごと貫けいぃ!!」


マルコメの凄まじき覇気。佐藤の身体に奮えを呼び、立ち上がる力を取り戻させた


「マ、マルコメ……し、しかし……僕は」


「貴様は何をしに此処に来たんだ! 皆を救う為だろうが!!」


「だ、だけど君が犠牲に……」


「……人間を救うってのは半端な事じゃねぇんだよ。己の犠牲だけで大切な奴が救えるってんなら、誰もがそうしてるさ……」


「…………」


「俺は昔、妹を助けられなかった……他人を犠牲にする事を怖れたからだ」


「で、でもそれは!」


「ああ、外道だ。自分の大切な者を守る為に他人を大なり小なり犠牲にする……まさしく外道だ」


「…………外道」


「背負ってくんだよぉ。自分の罪を……その罪を背負えねぇ奴は人なんか救えねぇ」


「罪を……背負う」


「迷うんじゃねぇ、迷いは未来を閉ざしちまう。

さぁ、佐藤。お前の手で未来を……愛を救うんだ!」


「マルコメー!!」


佐藤はアマゾンへ来て初めて涙を流した。

その涙は炎より熱く、氷より透明で……


「……もう良いかね?」


若干うんざりしたオルテガが、佐藤に尋ねる


「あ、はい。時間取らせてすみませんでした」


「うむ…………。ふ、ふふふははははは! 愛故に人は苦しみ弱くなるのだ! 私に愛など要らん!! あるのはこの身を焼かんばかりの欲望と怒りよ!」


オルテガはマルコメの身体へ更に魔剣アポカニストを沈め、強引に引き抜いた


「グ、グワアアアア!!」


「マルコメ!?」


「さぁ……決着をつけよう佐藤!」






今日のうんざり


村長≧筆者>>>>父


続き……たくないな

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