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第34話:花の雨宿り

この頃の花梨は、既に魔法少女です(短編参照)余計な設定を増やしてしまいました……。ハリーポッターを見なければ良かったかも

学校が終わり放課後。突然降り出した雨は、数分後には地面に突き刺さる様な大雨となっていた


「傘持って来て正解だったな」


俺の聡明な判断力に一人で感心していると、一丁目公園前にたどり着く。缶コーヒーでも買って、飲みながら帰ろうかな


公園に入り、自動販売機でコーヒーを買っていると、軽い視線を感じた


その視線を追うと、公園の屋根付きベンチの下でぽつんと座っていた小学生が、プイっとそっぽを向く


「ん? あれは…………花梨か」


傘忘れて雨宿りって所か?


俺は花梨の方へ近付いてゆく


「…………何よ」


近付いた俺に対し、花梨の第一声がこれだ。相変わらず可愛くない


「傘、入ってけよ。一緒に帰ろう」


「なっ!? い、嫌よ! 誰かに誤解されるかも知れないでしょ!!」


「いや、されないから」


されたら俺の方がヤバい


「それに私は傘が無くなって……」


言葉を止める花梨。濡れて帰る気か?


「こらこら。せっかく綺麗な髪をしてるんだし、わざわざ濡れて帰る必要は無いだろ?」


「いっ!? ば、バカじゃない……の」


怒らせてしまったのか、顔を下げる花梨


「……はぁ、仕方ないな。ほら」


傘の取っ手を花梨の方へ突き出す


「え?」


「貸してやるからこれで帰りな」


「あ、あんたはどうするのよ」


「走って帰るよ、俺は髪短いし」


拭けば直ぐ乾くだろ


「それじゃまたな!」


「……あ……ね、ねぇ」


走りだそうとした俺を、花梨が呼び止める


「ん?」


「い、いっしょに……」


「へ?」


雨音がうるさくて聞こえない


「さ、さっさと帰りなさいよ! バカ!!」


「あ、ああ。花梨も早く帰れよ!」


何で怒られないとアカンのかよく分からんが、俺は慌てて雨の中を駆け出した


「………………バカ」







今日のずぶ濡れ


俺≧春>>>>花>雪≧秋≧夏≧母≧父



つづけや

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