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まとめクイズ

全員分かった方は、私の代わりに書いて下さっても大丈夫だと思います。

誰が喋っているか当ててみよう。難易度鬼級



最近、学友達が俺をハーレム国のラストエンペラーと呼ぶ。そんな時、俺はこう答えるのだ。ふざけるなバカ野郎! なにがハーレムだ、と


ハーレムってのは、選ばれし黄金聖闘士か優柔不断なモテ男が戯れに作る桃源郷。真面目一本気大将である俺が、ハーレムなんぞ作る訳がない(モテないし)


まったく不愉快な話だ。だいたい彼女すらいない俺に、なんでそんな話が出てくるんだ。皮肉のつもりかコンチクショウ!


1「あ……恭介。一緒に帰」


2「あにき〜」


不機嫌なまま校門を出ると、2が車道を挟んだ先の歩道で俺に向かって手を振っていた


「お、どうした……いえーい」


側に駆け寄って、何故かハイタッチ


2「兄貴を待ってたんだよ。この前もらった食事券、今日までなんだって。まだ五枚残ってんだけどさ、一緒に行こうぜ」


「今日までか。それって一枚で四人まで入れるやつだよな?」


2「ああ。今日行けるって友達とかにもやったんだけど、余っちゃった」


「そうか……後、二十人だもんな」


家族全員でも六人。無理に全部使う事もないが、勿体ない気もする


2「綾まんとかも呼ぼうぜ」


「だからその呼び方は止めろって」


しかしそれもありだな。他にも燕とか真田先輩とか花梨達も加えれば、かなり人数が捌けるだろう


「よし、じゃあ適当に呼んで……お、ちょうどいいのが来た。おい!」


校門から出て来た3に俺は手招きをする


3「な、なにかな佐藤くん」


3は小走りでやって来て、2に頭を下げた


「タダ券があるんだ、みんなで飯食いに行こうぜ」


3「ご飯? ええと……」


「用事あるのか?」


3「う、ううん! 大丈夫。行きたいな」


「よし、これでまず一人……」


4「みんなで何やってるのー」


確保したタイミングで、今度は4さん達がやってきた


「4さん、それに5」


5「だから、なんであたしは記号なのよって」


5は口と目を尖らせている。せっかくの美人が勿体ない般若顔だ


4「きっと美佳はまだモブキャラなんだよ」


5「ああ、なるほどって意味わかんないから。なによモブって」


4「なんかかわいいよね~。あたしも今度から5って呼ぶね」


5「あ、あんたね」


「二人で漫才やってないで話を聞いてくれ」


5「佐藤のせいだろ! ……で、なに?」


「みんなで飯食いに行こうぜ」


5「はぁ? なんで佐藤と」


4「うん行く~。ママに連絡しなきゃ」


4さんは二つ返事で答え、いそいそと携帯を取り出した


5「…………奢り?」


「奢り」


5「なら行くよ。佐藤が4にエッチぃ事しないか見張らないといけないし」


「するか!」


なんて失礼な奴だ。まぁ、とにかく更に二人ゲットだぜ


2「この人達って兄貴の友達?」


2が興味ありげに聞くと、5の目が輝いた


5「2さんだよね! あたし、佐藤の大親友の神埼って言うんだけどー」


「……いつ大親友になったんだ?」


4「うーん。きっと今日からだ!」


「4さんはひょうきんだねぇ」


4「わ、褒められちゃった。あはは」


「はは」


いつまでもその純朴さを忘れないで下さい


5「ねぇ、2さんは高校どこ受けるの?」


2「ここの学校行くけど? 兄貴いるし」


「マジでか!?」


さらっと重大なことを言いやがった!


5「最高! 女子サッカー部おもしろいよー。良かったら今度見学来てね」


その前に2の学力が全く追い付いてない事実を伝えてやるべきだろうか


2「オッケー。じゃそろそろ行動しようぜ。私、家に電話するからさ、兄貴は綾まんとか頼む」


「だから綾まんは……17に友達も誘えって言っといて」


2「わかった」


「よし。さて、後はっと」


1「……私、奈都美に連」


「真田先輩には後でメールを送っておこう。えっと、まずは燕に……」


そんでもって、一時間後。集合場所の駅前


俺達の前に最初に現れたのは、6さんだった


6「こんにちは、佐藤君。今日はハーレム国の住人に加えて下さってありがとうございます」


「あのねぇ……。6さんは今日もおしゃれですね。その服、とてもお似合いですよ」


6「ありがとうございます! パンツ履かないで頑張った甲斐がありました」


「褒めたのはそこじゃない!」


4「わ〜美人さんだ〜。はじめまして佐藤君の友達の4っていいます」


5「5だよ。ただのクラスメート! の」


3「は、ハーレムだなんて……3です。宜しくお願いします」


6「4さんに3さんに5さんですね。はじめまして6です。佐藤君とは体だけの関係をあいた!?」


「変な噂を広めるのはやめなされ」


6さんを軽いチョップで止める。相変わらず平気で恐ろしい嘘をつくな、この人


4「か、体だけの関係? それって……ふ、二人は大人だねー、あ、あはは」


「本気にするな!」


「そうです、冗談です。そういう設定のプレイをしふにゃ」


顔を赤くさせる4さんに否定をし、続いて余計な事を言い出しそうな6さんの頬を、左右にグィっと引っ張った。よく伸びるぜ


「4さんは純情(単純)な人なので、からかわらないで下さいね」


6「ふぁい、わかりまひた。……くふふ」


な、なんだこの露骨に怪しい笑みは。もしや俺は、奴に新たな獲物を与えてしまったのでは……


一人おののいていると、黒塗りの高級そうな車が俺達の前で止まった


3「すごい車」


「ロールスロイスってやつかね?」


よく知らんが


そのよく知らん車から、スーツを着た白髪の老紳士が降りてきた。紳士は車の後部ドアを開け、そのまま横に控える


7「送って下さり、ありがとうございました」


8「ありがとう田所」


開いたドアから7と8が出てきて、紳士に礼を言う。紳士は二人へ慇懃に頭を下げたのち、車に乗り込んで去っていった


7「すまない、待たせてしまったようだ」


一連のセレブな流れを見てあっけに取られていた俺に、7は近寄り申し訳なさげに頭を下げる


「い、いや、まだ待ち合わせの時間より早いぐらいだから。それより忙しいだろうに来てくれてありがとな」


7「ちょうど時間が空いたものでな。君の誘い嬉しかった、ありがとう」


「それなら良かったよ」


7「うむ。それにしても随分と大所帯ではないか。……女性ばかり」


「言われてみればそうだな。今のところ女しか……」


一人いるな、男


7「恭介?」


「いや、なんでも。もうすぐみんな集まると思うからさ、その辺で待っててくれ」


7「うむ。む、あの女性は……」


6「こんばんは7さん」


7「やはり6さん。こんばんは」


6さんが挨拶をすると、7もそれに答えて軽い会話をし始めた。7がこんな風に自然な感じで会話をするなんて珍しい。もしかして気が合うのか?


9「やほ恭介君」


意外に思っていると、俺の方も声をかけられた


「こんばんは、9先輩。来てくれてありがとうございます」


9「こちらこそ。今日は呼んでくれてありがと。それと……8もいるのね」


8「私がどうかしましたか?」


9の声を聞き、8はにこやかな顔で近付いてきた。……怖いな


9「いいえ別に。相変わらず腰回りがヤバいぐらいふくよかで羨ましいなって思っただけよ」


8「うふふ。私も貴女が羨ましいと思っています。胸もお尻も身軽そうで」


9「あら、ありがとう。おほほ」


8「うふふ、うふふふふ」


二人至って穏やかに話しているが、その間には青白い火花が散っていた。……離れとこ


10「兄ちゃ〜ん!」


二人から一歩下がった俺に、新たな声がかかった。そちらを見ると10が駆け寄ってきて、


10「久しぶり!」


と、俺の腰に抱きつく


「よう10。それに11よく来てくれたな」


11「ゆ、雪に頼まれたからよ」


10の後から不機嫌そうな11、そして何人かが17と一緒にやってきた


12「チカンさん、こんばんは〜」


「ああ、こんばんは12ちゃん」


チカン呼ばわりはもう諦めた


13「11! どっちがたくさん食べられるか勝負するわよ!!」


11「いやよ」


13「11〜!」


相変わらず温度差が酷い二人だ


14「やあ、こんばんはお兄さん。今日はとても賑やかだね」


15「こ、こんばんはです」


「こんばんは。今日は珍しくポニーテールにしてるんだな。可愛いぞ14」


14「あ、ありがとう」


15「…………」


「15さんは……」


15「ひゃ!」


声をかけた瞬間、15さんは14の後ろに隠れた。いつも怯えさせてごめんよ


16「恭君おひさ」


「お、16。ん? お前も髪型変えたのか、よく似合ってる」


日本人形みたいに切り揃えられてた前髪が、今は真ん中で分けられていて全体の長さも少し短くなっている


16「ちょーさん」


「ちょーさん?」


いかりや?


16「ちょーサンキュー」


「分からんわ!」


どんな省略用語やねん!


16「お腹へりぺこ」


「そうだな……。もう少しだけ待っててくれ。もうすぐ全員揃うと思うからさ」


10分経っても来ないようなら、先に行っててもらおう


「17」


17「はい、お兄ちゃん」


14達と話していた17を呼ぶと17は俺の側に寄って来て、じっと俺を見上げた


「みんなを誘ってくれてありがとな。母ちゃんは来れないんだっけ?」


17「うん。お客さんが来るんだって」


「そっか」


姉ちゃんは家にいなかったらしいし、来る予定なのは、あと二人だな


18「……マスター」


「ん? あれ、18? もういたのか」


全然、気づかなかった。17達の中に混ざっていたのかな、ちっこいし


18「……1様とご飯。マスター、誘ってありがとう」


「お前ぐらいしかいなかったから」


暇そうな奴


19「こんばんはー。取材させてくれるって聞いたんで来たんですけどー」


「いきなり現れて何言ってやがる」


てか誰に聞いたんだ? まぁ丁度いいけど


「取材させてやるから飯食いに行くぞ。奢りだ」


19「賄賂には応じませんよ! 行きますが」


「よし。これであとは1姉だけか」


1姉が時間に遅れるなんて珍しい。何かあったのかな


2「兄貴〜。まだ食いに行けないの?」


「ああ2、ちょうど良いところに来た。1姉から連絡あったか?」


2「なに言ってんだよ兄貴。1姉なら横に居るじゃん」


「え? お前こそなに言って……う!?」


俺の隣にはジト目の1姉が!


「い、いつから?」


1「……最初」


プイッと顔を逸らす1姉。こ、これは拗ねている!


「ご、ごめん1姉。人が多すぎて混乱してたみたい」


しかし気配すら感じさせないとは……。さすが1姉、プレデター並だぜ


1「……うん、すごい大勢。恭介には素敵な友達が沢山だね」


そう言って微笑む1姉。この微笑みの為なら、俺は友達を300万人作れる


18「あ、あの」


茨城県の人口並の決意をした俺に、18は声をかけてきた。妙にオドオドしていてるが……ああ、そうか


「1姉、紹介するよ。友達の18」


せっかく一緒に夕飯を食べるんだ、知り合うきっかけが欲しいよな


18「は、はじめまして1様。わたし、同じ学校の2年で18と言います」


1「ん、……はじめまして18さん」


1姉は18に挨拶を返し、様はいらないよと優しく微笑んだ


18「1……さん」


1「ん。18さん」


そして止めの笑顔


18「…………ありがとうマスター。わたし、もう死んでもいい」


「死ぬな死ぬな」


そんなんで死んでたら、俺なんか何万回死んでるか分からない


「……さて、これで全員そろったな。野郎共、そろそろ出発するぞー!」


おー! と、あちこちから声援があがった。みんなノリが良いぜ


2「早く行こっ、兄貴!」


2が俺の右腕に抱き付き、デパートへ向かって引っ張った


「抱き付くの好きだな、お前」


前までは、手すら繋ぎたがらなかったのに


2「なんか落ち着くんだ。嫌ならやめるけど……」


「嫌じゃねーよ」


歩きづらいけどさ


10「なあなあ、兄ちゃん。わたしも兄ちゃんと手、繋ぎたい」


「いいよ、ほら」


10「やったー」


10が、俺の手を一生懸命握る。小さいけれど暖かい


「それにしても……」


俺を含めて総勢20名。店の人、驚くだろうな


「連絡ぐらいすれば良かったか」


店にあるもの食い付くしちゃったりして


「……それも面白いな。2! 今日はガンガン食えよ」


2「おう!」


力強く頷いた2に頷き返し、俺はベルトの穴を二つ弛めて戦いに備えた




さて、それから三日後。バイキングで食事をしている俺の写真が、酒池肉林と言うタイトルで学校新聞にて掲載された


どんな写真だったかは余り言いたくないが、それを見た学友達は暫くの間、殺意がこもった目で俺を見てくださった



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