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第28話:春のこいのぼり

「兄貴ー!!」


部屋で将棋番組を見ていると、いきなり春菜が部屋に飛び込んで来た


「どうした?」


春菜がいきなり入って来るのはいつもの事なので、流石に俺も慣れっこだ


「河川敷でこいのぼり大会やってるぞ! 行くしかないって!!」


「あ〜俺パス。今、テレビが良い所で……」


「なんだよ……雪や夏姉とは出掛けたくせにさ」


「こいのぼり超みてー!」


春菜にしては珍しい拗ね方をしたので、思わず俺はそう叫んでいた



着替え、外に出ると五月晴れの空


少しジメっぽいが、風があるので不快感はあまりない


「しかしこいのぼりか、なんか久しぶりだな」


男は俺しかいないから、ひな祭りに比べるとショボイイベントだった


「だよな! 今日風あるからきっと凄いぜ〜!!」


妙にテンションが高い春菜としばし歩き、こいのぼり会場へと着く


「ひゃー、すっげー!」


河川敷には、ぱっと見では数え切れない程のこいのぼりが、針がねに吊されていた


普通のこいのぼり、派手なこいのぼり、かわいいこいのぼり、ちょっと不気味なこいのぼり……


「……これは確かに凄い」


どうせ、たいしたことないと思っていたら大間違いだ


「な! 凄いだろ!? 一緒に来て良かったろ! ほら近くに行こう!!」


春菜は俺の腕を引っ張り、河川敷の丘を下る


「は、春菜、ちょっと」


強引な春菜に苦笑いしながら着いて行く、強い風が吹いた


バサバサバサバサ!!


風になびく強音。びっくりして見上げると、空を泳ぐ色彩りのこいのぼり達


まるで海だ


「……誘ってくれてありがとな、春菜」


俺が礼を言うと、春菜はキョトンとしたが、次の瞬間


「ああ!」


と、ニッコリ笑顔で頷いた



それから暫くこいのぼりを見ていると、春菜がぽつりと呟く


「……ところで兄貴」


「何だ?」


「あのタコ焼き美味そうじゃない?」


「…………」


「向こうに金魚掬いもあるんだよな〜」


コイツまさか俺を財布代わりに……


「……ちょっとだけな?」


「え! やったね!!」




今日の浪費


俺>>>>>父≧春


続けて

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