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クリスマスプレゼント 3

ほんとにもう、遅くなりまして……。



趣味リスト


・夏紀


酒、弟いびり、車


・秋


料理、落語、お寺や神社見物


・春菜


スポーツ全般、食事、ドラマ観賞(熱血系)


・雪葉


お菓子作り、手芸、将棋


・花梨


料理、節約、お祭り巡り


・美月


ゲーム、サッカー、カレー研究


・鳥里


読書、妄想、サッカー観戦


・風子


絵、旅、歌


・リサ


会話(花梨との)ケンカ(花梨との)怒られる(花梨に)


・千里


将棋、リサいびり、犬グッズ集め


・直也


サッカー、記念コイン収集、努力

「ただいま〜」


酒とおやつを買って、家に帰宅。するとリビングのドアが開き、雪葉がトテトテやって来た


「おかえりなさいお兄ちゃん、春お姉ちゃん」


「ただいま雪葉」


「ただいま〜」


「もう帰ってたんだね。外、寒かったろ?」


帰って来たばかりなのだろうか、雪葉の顔はほんのりと赤い


「はい、すっごく! お兄ちゃん達は大丈夫でしたか?」


「うん、大丈夫だぞ。ふ〜、家は暖かいなぁ」


雪葉は玄関を上がった俺を、ジッと見上げて待っている


「はい、雪葉」


「はい!」


脱いだコートを渡すと、雪葉は両腕で抱えてニッコリ顔。う〜ん、良いお嫁さんになりそうだ


「ゆ〜き〜」


そんな雪葉の顔に春菜は 手の平を当てた


「きゃ!? つ、冷たいです、春お姉ちゃん」


「雪の顔、あったけ~」


「うう~」


「こらこら。早く手洗いうがいをして来いよ」


「あ~い」


雪葉とは対称的に、春菜はドタバタと廊下を歩んでゆく。足音まで元気な奴……


「おに~ちゃん」


「ああ、今、部屋開けるからな」


俺の部屋のドアを開けてやると、雪葉はコートを持って入って行く。クローゼットのハンガーに掛けてくれるのだ


「ふ、可愛い妹だぜ」


しかし何か忘れているような……あ!


「ゆ、雪……」


雪葉を追い慌てて部屋に入ると、雪葉は勉強机の上にあるリボン付きのクマ人形をじーっと見ていた


「…………あ!? お、お兄ちゃん! 雪葉は見ていません! サンタさんにお願いしたクマさんのぬいぐるみなんて見ていません!!」


ああ……ばれた


「き、昨日さ、サンタが俺の部屋に来て、雪葉にあげてくれって置いていったんだ」


「そ、そうなんですか? 嬉しいです」


ぎこちない笑顔を見せる妹に、ぎこちない笑顔を返しながら今年のサプライズは失敗したなと実感する


「とにかく、どうぞ。メリークリスマス、雪葉」


「わぁ。ありがとうございます、お兄ちゃん!」


クマの人形をギュッと抱いて喜ぶ雪葉。予定は少し狂ったけど、喜んでくれたから良いか


「でも、お礼はサンタさんにね」


まだサンタを信じてくれてるかな?


「は、はい……。ありがとうございます、サンタさん」


ううむ~。この反応だともう信じてないかもな。ごめんよ、サンタ


「コート片付けてくれてありがとな。……さて、俺はリビングで姉ちゃんの相手でもしてくるか。雪葉は?」


「クマさんのお名前を付けたら、雪葉もリビングへ行きます」


「オッケー。じゃ、また後で」


「はい!」


可愛い妹の後は、またアレの相手か……

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