表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
301/518

第129話:院の過去

そのうち削除。SM判別表


母  微妙にS


夏紀 ドS


秋 どちらかと言えばM


春菜 M


雪葉 わりとS


燕 Mっぽい


花梨 ややM寄り


美月 基本M


風子 ちょっとM


鳥里 中々のM


千里 S


リサ SになりたいM


綾音 SM


月刊剣道一直線


剣道列伝、NO.3 土佐の白狼、日永 宗院



今、最も強い剣道家を問うと、読者は昨年全国警察剣道大会で優勝した【六桜 久志】七段を思い浮かべるだろう。豪快な上段からの面は、分かっていてもかわしきれないと恐れられ、近年では敵無しとまで囁かれている


しかし、そんな六桜が高校、大学時代と一度も勝てなかった選手が居る。それが土佐の白狼【日永 宗院】五段だ


日永と六桜の初顔合わせは、二人が高校二年の時に遡る。インターハイ準決勝、それが長い死闘の始まりだった


当初、六桜断然有利の評判の中、一本目を僅か9秒で日永は取る。二本目も15秒と言う、とんでもない速さで決めた


決まり手は一本、二本同じく喉元への突き。ノーモーションで始まるその突きは、無拍子と呼ばれるもので、日永は16歳と言う歳で、既に達人の域にあった


当時の六桜のインタビューによると、一本目は気付いたら喉に竹刀が刺さっていた。二本目の時は半分意識を失っていて、覚えていない、とある。日永の突きは、威力、速さともに申し分ないのが分かるだろう


このダークホースの登場に、試合会場は一時騒然となる。しかし日永は、決勝で体調を崩し棄権。結局準優勝で終わった


その後も、あらゆる大会で日永と六桜はぶつかる事となる。数えると、9戦。六桜は一度たりとも日永には勝っておらず、何度かある棄権以外では日永が敗北した事は無かった


冷静沈着な狩人。喉元に鋭く食らい付く様から、いつしか日永は土佐の白狼と呼ばれ、将来を期待されていた。そして、日永が大学三年の時、全日本学生剣道選手権で初の優勝。名実共に学生最強の座につく


だが、そんな栄光の中、日永は大学卒業後、突然消息を絶つ。関係者に聞くと、自分はまだ未熟。鍛え直すなどと言っていたそうだ。しかし十年経った今も日永の消息は不明のままだ


この謎に満ちた剣道家、日永 宗院。筆者はこれ以上彼について語る筆を持ってはいない。なので彼のライバルである六桜七段が優勝後にしたインタビューで締めくくらせて頂こう


『私はまだ日本一ではありません。私より強い男が居るからです。……日永、お前はまだ修業の身か? 妥協を許さないお前だ、己が満足するまで戻っては来ないだろう。だから待っててやるよ。何年でも何十年でも。俺は、強いままで待っててやる。お前と決着を付けるまで』 了



「……か、かっけ〜」


学校帰り、たまたま寄った古本屋で凄い物を見付けてしまったな……この本、買って帰ろ





今日の立ち読み



「五千円になりま〜す」


「高っ!? いらね!」


つけまつげ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ