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第118話:吉の牛丼

食べながら書きました、後悔はしていません。

つか、4時まで残業で9時出勤って……

飲み物、カレー、おやつ


「…………よし」


準備完了だ


「やるぞ〜」


今日、俺は新しいゲームを買ってきた。名探偵ブッチャー物語


一月前から予約し、楽しみにしていたソフト。予約特典のブッチャーカレーを食いながら、いざプレイ!



ちゃーちゃらーちゃらららー


《私、助手の花子。あなたのお名前を入力してねっ》


「う〜ん」


名前ねぇ。本名でやるとなんか恥ずかしいんだよなって、このカレー美味っ!?


鈴木 京一っと。


「…………」


何となく俺の名前を残しつつ、いよいよスタート


《京一君ね。じゃあ次はプレイスタイルを選んでね》


プレイスタイル?


《1、お姉ちゃん系。2、妹系。3、ヤンキー系。4、人妻系。5、アグレッシブ系》


「あ、アグレッシブ?」


良く分からんが、めちゃくちゃ気になる


《5……ね。じゃ、始めるね。頑張ってね〜》



その少女は、野獣の様だった


風で身体に張り付く黒の制服に、赤い瞳


黒豹が人の姿に変化するのならば、きっとこのような姿であるだろう。そう思わせる程、彼女はしなやかに、かつ美しく朝の町を駆ける


《ふぅ…………遅刻してしまうわ》


目覚まし時計の電池が切れていた。そんな彼女らしくないミスは、彼女の貴重な時間を奪い、いつもは紅茶と共にゆっくり咀嚼するトーストを、走りながら食べると言う曲芸じみた事をやる羽目にまでなってしまった


《次の道を曲がれば…………あ!?》


最短にして最速。直角に近い動きで、道を曲がろうとした彼女は、そのせいで曲がり角を壁沿いに歩いていた青年と激突してしまう


《ぐわぁ!? な、なんだ!!》


衝撃は強く、お互いが尻餅をつく状態となる


《くぅ……》


少女は頭を打ったのか、頭を押さえ、くらむ視界を収めようとしていた


《たく、気をつけ…………あ、水玉》


それは彼女の今日の下着である


《……殺す》


トカレフ。一般人でも耳にした事はあるだろう、かつて日本の暴力団が主に使用していたオートマチック・ ピストルだ


粗悪品が多く、良く暴発を招くと悪評高い銃でもあるが、それは主に中国から密輸した物であると言う


しかし彼女の持つトカレフは、旧ソビエトで作られた純粋なトカレフ。それもトカレフの特徴である早い弾速、耐久力、貫通性と全てにおいて平均以上の成績を出すワン・オブ・サウザンドであった


そのトカレフを、彼女はスカートのポケットから抜く。0.7秒。素人にしては早過ぎる速度で、総弾数8発を青年の脳天に向かって発砲すべく、引き金に力を込める


《……なっ!?》


しかし、青年は既に視界には無く、それどころかいつの間にか少女の背後に回って、強い力で腕を押さえていた


《は、離せ!》


《おっと、暴れるなよ可愛い子猫ちゃん。その物騒な物をしまってくれたら解放してやる》


《くっ……この!》


少女は、青年の膝を狙って後ろ蹴りをし、それをかわした青年が思わず力を緩めた隙に振り返り、銃を――


《あ……っん》


《…………》


向ける前に、唇を奪われていた


《……惚れたぜ、子猫ちゃん。一生俺のみそ汁を作ってくれ》


《…………はい》


ファーストキスは甘いと言うけれど、なんだか吉野家の味がしました


《つゆだく、ネギ抜き、温泉卵。これが俺さ、京一さ》


《……すてき》


明日は吉野家へ行こう。そして、キムチも頼もう


でも、それがまさかあんな大事件に発展するなんて……


第一話:どちらかと言うと松屋派殺人事件



「…………」


ポチ


電源を落として


「よ〜し」


売りに行こう!



今日の無駄遣い


俺>>春>>>>>>雪


To be continued




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