表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
206/518

俺の夢 3

「う…………あ、お姉様おはよぉ」


「お姉様!?」


「どうしたの?」


「ど、どうしたのって…………え? なにこれ」


何でこんなセクシーな乳が? い、いやそうじゃなくて、俺が女って……


「あら? お姉様、まだ起きるには早いみたい。太陽さんが、まだおねむよ」


「お前、キャラ違くね!?」


「……本当に大丈夫?」


春菜は布団から起き上がる。春菜もまた、何も身につけていない裸体だった


「つか、寝巻きぐらい着て寝ろよ!」


「何を言っているの? 私達の寝巻きはシャネルの五番でしょう?」


「マリリン!?」


「恐い夢を見たのね、姉様。……可哀相なお姉様」


春菜は、そっと俺の腕を手に取り、胸で抱きしめる


「ゆ、夢? い、いや、俺は確か男で……」


「何を言っているの? うちは六人家族で五姉妹の女系家族じゃない」


女系家族!!


その単語を聞いた瞬間、俺の身体に電流が走った


「そ、そう。今までの事は全て夢だったのね……」


どうりで私だけモテない筈だわ。女が女にモテる訳無いものね!


「……長い夢だったわ」


今となっては、なにもかもが懐かしい


「春菜、確かに朝はまだまだ先のようね。もう一眠りしましょうか?」


「はい、恭子姉様」


春菜を胸に抱き、その温もりを感じつつアタシは寝るのでした。もう、変な夢を見ないように祈りながら……


[女系家族]


出演者


長女、佐藤 夏紀


次女、佐藤 秋


三女、佐藤 恭子


四女、佐藤 春菜


末っ子、佐藤 雪葉


母、母


【完】




「って、違うだろ!!」


「うあ? うぁ……スピースピー」


「あれ? 此処は……」


気付くとそこは、春菜の部屋ではなく、リビングだった


辺りはまだ暗く、当然、俺に胸はない。時計を見てみると、針は午前四時を指す


「……いたたた」


テーブルに突っ伏して寝ていたらしく、身体の節々が痛い


「ふぅ……ん?」


目の前にはビールの缶に埋もれて眠る夏紀姉ちゃん。どうやら酒を飲んでる途中で眠ってしまったらしい


「たく、風邪引くっての」


俺はため息を付いて、夏紀姉ちゃんを起こすべく立ち上がった



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ