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第2話:夏のクイズ番組

「さぁ始まりました、クイズどっちがバカヤロウ。解答者は……」


親父が蒸発して三日。未だ戻らない親父に、俺達は怒り、歎き、涙を流す



「4番ね」


「3番だろ?」


「バーカ1番だって」


「2だよ2ー」


「…………3」


「あらあらぁ、モンタのこの顔。素敵だわ〜」


「正解は、4番です!」


「え〜2じゃないの〜」


「ちぇ、夏姉の一人勝ちかよ」


「ふふ〜ん。あんた達とは頭の出来が違うのよ、出来が」


夏紀姉ちゃんは、食べたいおやつを一つ挙げる



今日は日曜日。我が家の行事の一つお食事デスマッチの日だ


クイズに正解した人間が、一週間の好きな食事やおやつを一つずつリクエストする。

この日ばかりは普段遊び歩く夏紀姉も、すぐ家に帰ってくるのだ


「また4ね。プロデューサーやる気あるのかしら?」


「2だな」


「馬鹿だな、兄貴。これ1だよ」


「……………2」


「さーん!」


「あらぁ、モンタも良いけどアキラのねじりハチマキも中々〜」


「正解は4番です!」


「ふふん。どーよ?」


そう、この戦いは夏紀姉ちゃんが断トツに強い


流石は一応大学生と言った所か


「な、夏姉。あのぉ、私、カツ丼食べたいなぁ〜なんて」


「ん〜? あ〜なんか肩凝って来たわー」


「はい、おもみしまーす」


常に正解率が低い春菜は、いつものように、ご機嫌取りに走った


「…………ん、仲良し」


「秋姉?」


「…………次、がんばろ」


「うん!」


「それでは此処でシルエットクーイズ。先ずは一部をご覧下さい!」



「…………トラえもんかしら?」


「キ○ィちゃんだとおもうな〜」


「ピカチューだろ?」


「バーカ、ミッキーマ」


「春菜、それは止めなさい」


「……ぴっぴか?」


「アキ〜あんたピカチュー知らないでしょ? 全く。いっつもコイツに合わせるんだから」


夏紀姉ちゃんは、ぽかりと俺の頭を叩く


「………この子と一緒に選びたいから」


「あ、秋姉〜」


「ん」


秋姉ちゃんに抱き着くと、頭をナデナデされた

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