母のお小遣 2
雪葉と俺。秋姉と春菜それぞれパートナーを組み、掃除は始まった
俺と雪葉はリビングと台所。秋姉と春菜は、玄関とトイレそして浴室を担当
秋姉のように高貴な生まれの方にはトイレ掃除など似合わない。
そのような仕事は、えた、ひにんであるこの俺が! …とは流石に言えなかった。空気を読む弟、それが俺である
「秋姉~、この混ぜるな危険っての混ぜてみて良いか? どうなるのか、すげ~気になる」
「…………だめ」
「おっ、洗濯カゴに秋姉のパンツ発見! ……う~ん、こんな生地少ないの良く掃けるな~動き難くない?」
「ひ、広げないで……」
「ぬわ!? 蛇口捻ったらシャワーが出て来た! びしょ濡れだ〜あはははは!!」
「あ……タ、タオル」
…………頑張って、秋姉
「さて、俺達は……」
「窓のサッシにある埃をハケで掃いて欲しいな、お兄ちゃん。それが終わったら掃除機で細かい砂とかを吸って。その間に雪葉は床を拭いておくから。
あ、お兄ちゃん。ガラスを拭く時は先に表から拭いてね。最初は濡れ雑巾を軽く搾った物でさっと拭いて、次は強く搾った物で拭き、仕上げにから拭きお願い。それが終わったらの次のお願いをするね」
「…………はい」
なんて的確な指示なのだ。我が妹ながら末恐ろしい
「うわー洗濯機から大量の泡が〜助けてくれ、秋姉〜」
「お兄ちゃん、畳の黄身はお酢で落として下さい。あ、駄目です、それじゃかえって染みになってしまいます!」
「…………」
「…………」
キツイかも……