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雪のお仕事 5

「お兄ちゃん、耳のお掃除をしますので、横向になって下さいな」


「い、いや、いいから。それよりそろそろひざ枕を止めてくれないか?」


「駄目です♪」


「駄目って……」


まいったな


「兄貴、お待たせ!」


「お! 来………………」


「………………」


良いタイミングで飛び出して来た春菜を見て、俺と雪葉は口を開けたままポカンと固まってしまう


「ん? どうしたんだ二人とも」


「どうしたんだってお前……」


お前がどうしたのって感じなのだが


「お、お姉ちゃん?」


「なんだ?」


「ど、どうしたの、その格好?」


「へ? ……ああ、これか。兄貴の背中でも流そうかと思ってさ」


「…………で、水着か」


「夏らしくて良いだろ?」


黄色いビキニ。確かに夏らしいが


「君は馬鹿か?」


何処の世界に兄を水着でもてなす妹が居るんだっての


「さ〜て、おもてなしするぞ〜! 雪葉が枕なら私は布団だ〜!!」


そう言い春菜は、いそいそとソファーへ近付き、寝ている俺の上にのしかかった


「ぐえ!?」


「あったかいだろ、兄貴」


「お、お前……」


もはやコメントすら浮かばない


「む〜、お兄ちゃん! 横向いて下さい!!」


ボキ


「ふげっ!?」


雪葉に無理矢理両手で首を横向きにされると、首から心地良い破滅音が聞こえた


「しかし兄貴の胸は硬いよな〜。私なんかこれだぜ? 羨ましいぜ!」


春菜は自分の胸を持ち上げた後、再び俺にペターっと覆いかぶさる


「へへ、硬い、硬い」


「お、お前なぁ……」


「お兄ちゃん! 次は右だよ!!」


ゴキ


「ほげっ!?」


再び首から破滅音がし、そして私の意識は薄れて行きました……


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