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第13話:母のジャパネット

「ただいま〜」


今日は半ドン。俺はお昼で終った学校から家へ直行直帰した


さ〜て、昼食べて着替えてゲーセンだ!


〔ジャパ〜ネット、ジャパネット〕


「ん?」


リビングへと入る時、ネット通販でお馴染みの、あの音楽が聴こえてきた


「おかえりなさ〜い」


リビングのソファーは、テレビを見ている母ちゃん


「お昼はピザよ〜」


キッチンのテーブルには焼く前のピザ。母ちゃんはソファーから立ち上がろうとしている


「いいよ、焼くだけだからテレビ見てろよ」


「そお? ありがと〜」


ピザをオーブンに入れて、5分ぐらいにしておく


〔さあ始まりました、ジャパネットタ〇タ。今日ご紹介するモンスター商品はこれだ! 出てこいや!!〕


相変わらず、派手な番組だ



〔ちゃららちゃん。桐たんす〜〕


「あら〜」


母ちゃんはメモ用紙を取り出した


〔この桐たんす、ただの桐んすじゃございません。お金取ります! なんちゃってハッハッハ〕


「うふふ」


「あれ、今の面白いの?」


チーン


お、焼き上がった


俺は焼き上がったピザを手に、ソファーへと行く


〔さぁこの本場中国製の桐たんす!〕


「桐たんすの本場って中国だっけ?」


「新潟よ〜」


〔今なら、一個買うと七個ついて来る!〕


「明らかに在庫処分じゃない?」


〔ナウなヤングにベラマッチョ!!〕


「いつの時代の若者だよ」


「あら〜去年ぐらいじゃ無かったかしら〜?」


「…………」


〔そして気になるお値段は〜〕


ドラムが鳴り響く


〔ポッキリ一兆円!!〕


「くだらねー。駄菓子屋の婆さんジョークかよ」


「そんなにお金無いわ〜」


母ちゃんはガッカリと肩を落とす


……幾らまで出す気だったんだろ?


〔なんちゃって〜! 実は一万円だよ〜ん〕


く〜イライラするー


「あら〜お母さん騙されちゃった〜」


「そ、そう……」


〔さあ、いよいよ電話受付の時間だぞ! 今すぐ受話器を手に取るんだ!!〕


「は〜い」


「ああ、購入はもう決定なのね……」


母ちゃんはジャパネットへ電話をした


〔さあ次は巷で話題のヘアアイロンだ! メモの用意をしろ!!〕


「あら〜」


母ちゃんはメモ用紙を取り出す


「ああ、それも買うつもりなんだ……」




今日のタ〇タ


タ>>>>>>母≧俺≧父


つづくぜぃ

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