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第76話:春の疑問

かつてブロッケンマンがラーメンマンに真っ二つにされた技、キャメルクラッチを食らいフラフラになりながら歩む通学路。

 朝練が無いから一緒に行こうと言う春菜の提案を受け、学校に向かっている訳だが……


「もう少しゆっくり歩いてくれ〜」


歩くの早いんだよなコイツ


「ん? 早かったか? 悪い」


春菜は速度を緩め、俺の右横に立つ


「ありがとよ。あ〜今日も暑い!」


「そうだな。でも暑いと気持ち良くないか?」


「お前は夏好きだからな。嫌いなのは春だろ?」


春菜の癖に


「花粉症が辛いから」


因みに秋姉は冬、雪葉は春、夏紀姉ちゃんは秋が好きである


「ところで朝は何であんなに騒がしかったんだ? 雪は怒ってさっさと学校行っちゃうし」


「何でってお前……」


分かってないのか?


「トイレで鉢合わせたからとか言ってたけど、良くある事だろ?」


「お前とはな」


鍵を閉めない俺も悪いが


「てか、それが理由じゃないよ」


真の理由はもっと悲惨だ


「そうなのか? じゃあなんで?」


すんげー聞きたそうな顔で、俺を覗き込む春菜


「……男の生理現象ってのがな」


なんで朝っぱらから妹にこんな事を言わなきゃあかんのだ……


「え! 男にも生理あるのか!?」


「………………え?」


「知らなかった……。ナプキンあるか? 夜用、一個やるよ」


そう言い春菜はバックからナプキンケースを取り出し、俺に手渡した


「お、お前……マジか?」


「ん? ああ、遠慮してるのか? 気にするなよ!」


あははと笑う春菜


や、やばい! この子、天真爛漫すぎっ!


「は、春菜さんって保健の授業とかきちんと受けてます?」


「うん? つまんねーから寝てる」


「……だろうね」


今度夏紀姉ちゃんに教えさそう




今日の純真


春>>>>>秋≧雪>>>>俺>>>>夏


つづませり


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