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Archive - Existence called the HobGOBLIN

 X-DH02-X


 近年出現し始めた《怪物》の一種で、X-DH02-A 【哥布林(ゴブリン)】から派生したと考えられている特殊個体。正式には“X-DH02-X”という州軍共通認識番(コード)号で呼ぶべき存在だが、公社(ギルド)職員の多くからは畏怖を込め【大哥布林(ホブゴブリン)】の通称で呼ばれている。

 X-DH02-XはX-DH02-Aとほぼ変わらぬ外見を持ち、交戦した請負人の多くが未帰還(MIA)の憂き目に遭っている事に加えて、出現率の低さから軍・公社ともに未だ鹵獲に成功しておらず性能諸元は推測の域を出ていない。


 その数少ない戦闘記録を紐解くと、軍用機クラスの広域通信妨(ジャミング)害及び、センサー類を無力化する指向性電子攻(ソフト・キル)撃を固有の能力として挙げる事ができる。他にも多彩な特殊能力を有するとも考えられており、化学血液を媒介にした自己修復、非致死性音響兵器や致死性化学兵器の使用、中には“人語を解する”等の信じがたい報告例まであるが、それらの真偽・詳細は明らかになっていない。

 2129年4月に発生したイリノイ州軍スプリングフィールド兵站基地へ《怪物》13体が侵入し、その駆除の過程で新兵を中心に900名以上の犠牲者を出した事件(キルレシオ1:70)は記憶に新しいが、そこまで被害が膨れ上がった決定要因は『たった1体のX-DH02-Xが基地内部から通信網を破壊し、指揮系統を麻痺させたため』というのが、非公式ながら州軍上層部の見解とされている。


 正真正銘の《怪物》……ソレが生還者が口を揃えて語る印象であり……


 

 (シカゴ支部 契約管理部Ⅲ課 ジェシカ(Jessica)ラヒリ(Lahiri)担当官の音声メモより抜粋)

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[一言] 嘘だろ・・・(絶望
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