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番外編・過去のこと
少年は大抵一人ぼっちだった。
同年代と遊ぼうとしても、目付きが怖いと言われたり、日本人の名前なのに黄金色の髪をバカにさせたりといい思い出がない。
だから、小さい頃からあまり外に出ない子へ育った。
でも、まぁいいか。本当の姿を知られるわけにはいかないし。
どうせ、俺を愛してくれるのは家族くらいだ。
と、人を突っぱね理解せず生きてきた。
寂しいなんて思わない。だって、アイツらはバカにしてくるし、関わるのもめんどくさい。
君なら、信じられるかよ。俺は実は人間じゃないなんて……
少年とか俺って誰のコトでしょうかね?
読んで頂きましてありがとうございます。