番外編〜隠された想い〜
コンコンと扉をノックする。
「どうぞ」と中から声がした。
「おっどうした?」
ドアを開けると憧れの人の声がした。
瑞木玲。彼は生徒会長でありながらも探偵もしている。(探偵の方は渋々のようだが)
その外国人のような整った外見に惚れてしまう女子も多い。いつも柔らかい笑みを浮かべているからか朗らかな印象をうける。
「会長。」
頬が熱くなるのを感じながら、話しかけた。
私はこの人にもう一年も片想いしている。
「この書類のことなんですけど……」
「あぁここはこうして……分かった?」
「はい。ありがとうゴザイマス。」
「えぇ何で敬語?俺らタメじゃん」
憧れの人は朗らかに笑う。
頼れる姿、頑張ってる姿、笑顔……私は1年前に貴方に惚れてしまいました。
でも、彼は恋愛に疎い人なんです。
私も今の関係を壊したくありません。
だから、あと少しだけ…少しだけでいいから……
片思い続けていいですか?
花野薫ちゃん目線で書いてみました。
下書きの小説では最初から薫ちゃんが瑞木くんに好き好きアピールしまくっていたのですが
秘めた想いの方が彼女に似合うのかなと思いこのような形になりました。
次回もお楽しみに