初任務
登場人物
・花野薫(副会長)
元気な女の子。いつもポニーテール。
生徒会一筋なので部活はしていない。
瑞木玲に憧れを抱いている。
麗らかな春 グロリオーサはそこにある
俺たちは、この噂のせいで歴代探偵をやらされてしまうのだ。
でも、この噂には矛盾がある。
花好きの人になら、一発でばれてしまうだろう。
単純なことだ。グロリオーサは春には咲かない。
俺の推測では麗らかな春は、俺たちの通う麗春高校をさしている。そして、グロリオーサは俺たち探偵がいるということだろう。
全く…誰が噂を流したのやら……
この学校ではたまに物がなくなる。
本人が忘れてるケースが一番多い。
……今回の依頼人は、違うらしい。
「サイフ!?」
助手の花野薫がすっとんきょうな声をあげる。
「うるさい。」
俺は冷たく花野に言った。
「だって、サイフって警察沙汰になりかねない……」
「依頼人さんは、大事にしたくないからうちに来てんだろうが。騒ぐな。」
そう言って花野を黙らせると、俺は依頼人に向き直った。
「詳しく聞かせてもらえますか?」
依頼人は、コクリと頷いた。
「昨日の移動教室の時でした……」
2話目も読んで頂きましてありがとうございます。
探偵物は初めてなので、読み苦しいところもあるかと思いますが、頑張りますので応援よろしくお願いいたします。