表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
探偵・グロリオーサ  作者: 美濃春香
10/11

解決した事件

「はじめまして。クリハラさん。」

俺は、ニコニコの営業スマイルを意識しながら言った。

「生徒会長の瑞木です。」「副の花野です。」

俺は、園芸部の売り先のファイルを開きながら口を開いた。

「クリハラさんは、植物が好きなんですね。なんか、花言葉とか詳しそうですね~」

クリハラは、ハッとした様な顔で瑞木をみた。

「ガーベラを買われたと聞きました。あの花いいですよね。ヒマワリみたいで。たしか花言葉はは…?」

「神秘」

「あぁそうそう。流石、クリハラさん」

俺は、大げさに喜んだ。

クリハラからイライラした雰囲気が漂う。

「結局何が言いたいわけ?エリートコース進んでいる人には分からないこともありますよ?生徒会長の坊っちゃん」

イラッとした花野が口を開くのが分かった。

俺は、黙ってその口を手のひらでふさいだ。

「俺、財布欲しいんですよ。黒の財布。もと人のだったやつ。返してくださいよ。」

俺は、クリハラに片手をつきだした。

「ふーん。これ回収しに来たんだ。」

クリハラは、摘まむようにして財布を揺らした。

「ただであげるわけには行かないな。」

「うるせーよ。てめぇが悪いんだから、さっさと返せや。」

俺は、運動神経は悪くない。相手の隙をついて財布を奪い返した。

「これにサインしてください。このことは俺らから話したりはしませんという契約書です。ただ俺、弱み握ってるわけですし?俺の奴隷やってもらいますから。そのおつもりで」

俺は、ニヤリと人の悪そうな笑みを浮かべた。

クリハラは、苦虫を潰したような表情になる。

「サイン……しなかったら?」

「悪くて、停学。最悪、警察行きですかね」

「分かった。」

クリハラは、サインした。

俺は、その紙を満足げに見る。

「じゃあ、呼んだら来てくださいね。今日のところはさようなら。」

瑞木は財布をもって楽しそうに笑った。


財布は無事持ち主に帰った。

依頼人は、誰がしたのか聞きたがったが、俺らから話すことはなかった。

1つの事件が解決するとホッとする。

でも、また事件に巻き込まれてしまうんだろうな。

隣にいる花野をチラリと見る。

「これからもよろしくな。花野」

「はい。よろしくお願いいたします。」

花野が赤くなってそういった。

「何で敬語なの?俺らタメじゃん」

俺は、笑いながら花野をみた。

ここまで読んで頂きましてありがとうございます。


本編は、完結しちゃいました。

最後に番外編を出してからグロリオーサは完結します。

最後まで応援よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ