7,ゲームセンター(後半)
遅くなってすみません。
UFOキャッチャーコーナーを歩いていると先輩が
「佑樹くん!佑樹くん!これ!見て見て!」
「ん?何ですか?」
何かと思えば、ちょっと間抜け面の猫のぬいぐるみだった。かわいい
「可愛いですね…ちょっと間抜けそうだけど…」
「超かわいい!これ取ってみる!!」
そういって先輩が100円を入れる。先輩は、猫が好きなんだなと思った。
横からチラチラ見つつUFOをぬいぐるみのところに持って行く。
「お願いっ!」
そう願うもUFOは呆気無くねこを落としてしまう。
「ああっ…悔しいいいい…!ねこちゃんほしいなぁ…………」
「先輩、取ってあげますよ」
「取ってくれるの!?」
「ええ…!任せてください!」
そう言い100円を入れる。一筋縄ではいかないだろう………だがUFOキャッチャーとは運ではない。
必要なのが技術なのだ。先輩の一回で取れると判断した俺は、狙った位置に最適にUFOを落とす。
見事一発でUFOキャッチャーでねこのぬいぐるみを取り先輩に渡す。
「わあ…ありがとう!ずっと大事にするね!」
「いえいえ、どういたしまして」
少しして
「次は、何処行く?」
「うーん……そうだなぁ…」
そういえば定番のプリクラを撮っていないのでプリクラをしようと提案する。
「プリクラやりましょう」
「えっ!プリクラ!?は…初めてなんだけど…大丈夫かな……?」
「大丈夫ですよ」
多分先輩は、誰かと一緒に遊びに行くことなんてしたことがないんだろう。
だから今日一日テンションがいつもより高いのだ。
そういえばプリクラは元々、プリント倶楽部といい1995年に出たらしい。
プリクラコーナーに着いたのだが
「カズキくーんはいっチーズっ」
「チーズっ」
周りのプリクラには、カップルと思われる男女二人組がいちゃいちゃしながらプリクラを撮っていた。
周りからは、自分達もカップルに見えるだろうか…と思いながらプリクラ機の中に入る。
お金を入れ写真を撮る。
「佑樹くん!撮るよ!撮るよ!」
機械がはいチーズと音声が鳴る。
取り敢えず適当にポーズをとって写真を撮っていく
「佑樹くん!佑樹くん!」
「はいなんでしょう」
「ギュッ」
そう先輩は、言い俺を抱き締めてくる。柔らかい…胸が…嗚呼…
「って先輩!ちょっ!」
機械が音声を鳴らす。
はいっチーズ!そんな音声がなり写真が撮られる。
結局離れることは出来ずそのまま抱きしめられたまま写真が撮られる。
「えへへ…一回やってみたかったの…プリクラ…」
「先輩…俺男ですよ?…」
「えー?でも佑樹くんならいいかなー」
からかっているのかそれとも本気なのか…多分からかっているのだろう。
その後は、色々写真に描きまくってプリクラは終わりとなった。
プリクラが終わってショッピングセンターを後にする。
その帰り道…。
「佑樹くん?今日って楽しかった…?面白かった?一緒に居て良かった?」
先輩は、そんな事を聞いてきた。
「楽しかったですよ。面白かったですよ。一緒に居られて本当に良かったです。先輩は、俺といて楽しかったですか?」
「楽しかったよ!」
「それならよかった。」
その後、俺は先輩を送って帰る。
先輩の家の前に着き、でかい家に驚きつつ先輩と別れる。しかし家のドアの前で先輩が
「また学校でねー!今日は、ありがとねー!」
「ええ、またです」
ドッと疲れた土曜だったが一緒に遊んで楽しかったなと思いながら帰路に着いた。
実は、私今まで生きてきてプリクラを撮ったことがないです。なので今回実際のプリクラを知らないです。