13、帰省
超お久しぶりです。正直もう更新意欲0でしたが待っている人がいるみたいなんで少しずつ投稿します。20~25話で終了予定
お盆が近づきお婆ちゃんの家に行くことになったのだがお婆ちゃんが、孫の友達が見たいと言ってるようで仕方なく誰か誘う事になった。
最初は、泰弘を連れて行こうと思ったのだが
泰弘は、
『あー俺バイトがあるんだよ…すまねぇな』
とのことだった。俺が泰弘以外に誘えるような人は、先輩しかいない…
だが今の先輩との関係は一体何なんだろうか……
友人?友達?知り合い?
そんな恋人未満友達以上の関係は、祖母の家に誘うのに悩みの種となっていた。
結局の所泰弘と先輩以外に誘う人などいなく先輩を誘う事にした。
『先輩、2日後くらい空いてますか?祖母の家に帰省する事になったんですが友達を誘ってこいと言われて……』
送ってから5分後くらいに
『空いてるよー!佑樹くんのお婆ちゃんの家て何処にあるの?』
来てくれるそうでとりあえずホッと安心し用意するものなど連絡を取りあった。
そして帰省日当日。
俺の母親と父親に
「こんにちわ!えっと佑樹くんの友達の秋葉楓と言います!いつも佑樹くんにはお世話になっております!今日はお婆様の家に連れて行ってもらえるとのことで私感激です!」
「かった!!硬すぎよ楓ちゃん〜こーんな可愛い子が佑樹の友達だなんてうちのバカ息子のほうがいつもお世話になってるわよー」
「なぁおい佑樹佑樹…あんな子どうやって知り合ったんだ?騙されてるんじゃないのか?」
「大丈夫だって…」
そんな感じで車に揺られること数時間……群馬県の山奥の村の祖母の家へと到着した。
「さぁ〜着いたわよーここがお婆ちゃんの家よ〜」
「わぁ〜!ここが佑樹くんのお婆ちゃんの家なんだ…!おっきいね!」
うちのお婆ちゃんの家は大きく、普通の一軒家の3倍はある。
「あら〜いらっしゃい〜佑樹大きくなったねぇ」
この人は、父さんの妹……つまりおばちゃんだ。
親父が40後半でおばちゃんは、40歳近いはずなのに見た目は、20代に見える
「おー佑樹ー久しぶりだなぁ〜てかその女の子誰だ?コレか?」
小指を立てて聞いてくるのはおじさんである。そのジェスチャー古いぞおじさん……
「わあああーおにーちゃんだー!」
そう言って抱き着いてくるのは、従姉妹ちゃん。
今は……中学1年生だっけな…久しぶりに会うと成長してるなぁ……
「おじさんおばさんお久しぶりです。確か2年ぶりですかね?てか!まだ彼女じゃないです!」
「あら……まだなのね…まだ彼女じゃないのね」
瞬間、先輩の顔がボンっと真っ赤になり湯気を立てていた。
「言葉の綾です!言葉の綾!!」
「ガーン……おにいちゃんに彼女が出来てるだなんて……私とのことは、ウソだったのねおにいちゃん!!」
「何言ってんの!?」
久しぶりに再会を果たし話に花を咲かせる。
「それじゃお婆ちゃんに挨拶してきなさい〜」
「はーい」
そして………
「大丈夫かな?変な友達って思われないかな?」
「大丈夫ですよ」
泰弘だったら大丈夫かどうか分からなかったけれど先輩ならお婆ちゃんも認めてくれるだろうと思う。
「お婆ちゃん俺です 佑樹です」
「お入り」
許可を得てお婆ちゃんの部屋に入るとお婆ちゃんは、机に向かっていた。
「すまないね…あまり動けなくて出迎えに行けなくて…」
「いや大丈夫だよお婆ちゃん……それより体の具合はどう?」
「ああ…お前が嫁をもらうまでは死ねないよ……でっとそこの嬢ちゃんはお前のがーるふれんど…とやらかい?」
「ちっちがうよ‥…友達!友達だよ!」
「あらそうかい」
「初めましてお祖母様…私、佑樹くんの友達の秋葉楓ともうします」
「あらご丁寧にどうも……てっきり私は、佑樹の友達だから常識がないような子が来るかと思ったらしっかりしてる子じゃないか」
「ありがとうございます…佑樹くんにはいつもお世話になっております」
「ふむ……礼儀正しい子だね……さてそれじゃあ爺さんの墓参りに行こうとするかい」
そう、うちのお爺ちゃんは4年前に亡くなっている。
お婆ちゃんとお爺ちゃんは、歳が離れていた。10歳以上離れているとやはり先立たれてしまうのだろう。お婆ちゃんは、どんな気持ちでお爺ちゃんと結婚をしたんだろうか……と考えていた。
お墓参りを済ませ、今日は泊まって行くことになった。田舎の静かな夜は、不気味さと夜の綺麗さを兼ね備えていた。
先に先輩がお風呂に入りTVでも見てゴロゴロしていると、従姉妹が話しかけて来た。
「ねぇおにーちゃん?楓ちゃんとおにーちゃんってどんな関係なの?」
どんな関係か……かそういえば、考えた事がなかったな……いつも忘れてしまいそうになるが先輩は、学校一の美少女でもあるんだ。そんな先輩とこんなにも仲が良くなるなんて少し前の俺が聞いたらびっくりするだろう。
好きなのかと聞かれたら分からないと答える。
俺なんかが付き合って釣り合う存在と言われたら全く釣り合わない。
いつか俺は、このひとに釣り合う男になれるのだろうかと思った。
帰省させたはいいがこの後の展開分からん