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友達のいない美少女の友達になった。  作者: ひー
1章 初めての友達
11/13

11,夏祭り

すいませんんんんんんんんんんドラクエ11やってましたああああああああああああ

 近くの商店街でお祭りがされるということで、先輩と俺は二人でお祭りを見て回ることとなった。

 

そして、当日……


 夕方の少し薄暗くなってきて、商店街の入り口で先輩を待っていた。 

 俺の周囲にいる人達の中には、チラホラと色鮮やかな浴衣姿の人が多くいた。

 黒の大人っぽい浴衣や水色の華やかな浴衣……はたまた可愛いピンク色の浴衣などの綺麗で可愛い女の子がいた。

 女の子に目を奪われていると


「ゆ・う・き・く・ん?」


 後ろから声を低くし殺意を持った目でこちらを見る先輩がいた。


「せ……先輩っこんにちわ!」


「ええ……こんにちわ……というよりこんばんわ……かな?」


「そうですね……こんばんわ!」


「で……さっきから浴衣の女の子をジロジロジロ鼻を伸ばして見ているけれどそれについて何かありますか?」


「いえ!何もございません!」


「そう……女の子は、意外と視線が分かるからあんまりジロジロ見るのは良くないよ…?」

 

 そう言った先輩は浴衣を着ていた。先輩は、長い黒髪をいわゆるお団子にしてまとめていて後ろから見るとうなじが見えるのだろうと予測ができる。


 先輩の浴衣は、紫にピンク色の花がはっきりしている柄で先輩の黒髪にあっている色であった。


 浴衣を着ている先輩は、印象がガラリと変わりいつもであればなんとも思わない仕草でも大人っぽく美しく見えた。


「先輩綺麗です。」


「へっ!?あっありがとう……」


 素直に思ったことを口に出す。先輩もまさかいきなり言われるとは思わなかったようで少し照れていた。




「それじゃあ適当に回りますか」


「そうだね!まずは~あっ金魚すくい行きたい!」


 金魚すくいの屋台があり、そこではおじさんが座っていた。


「おじさんっ 金魚すくいやらせて欲しいな!」


「あいよっ ほらっ ポイと器だ」


 おじさんにお金を払い金魚すくいのポイと金魚を入れる器をもらう。ポイの薄さは、薄くとても金魚をすくえるような厚さなのだろうかと思いながら金魚を狙う。


 一匹の金魚が油断しきっているような様子で泳いでいるところにポイを滑りこませて、そのまま水の上に持ち上げる。


 しかしポイは、金魚の重さに耐えきれずに穴が空いてしまう。金魚が「ざまぁ」と言いながら水の中に戻っていった気がした。


 横を見ると先輩も同じようにポイが破れてしまったようだ。


「あらら~ニイチャン残念っ!もう一度やるかい?」


「いや……いいっす……どうもでした」


 ポイが薄すぎるのだ!インチキだ!インチキ!


「ドンマイドンマイ!えーっと次は~なにしようかー?」


 その後もお面を買ったりわたあめを買ったりと食べながら二人で歩いた。






「ふう……ちょっと休憩しましょ」


「そうですね」


 歩き疲れたので少し休もうと商店街から少し離れた公園のベンチに座る。そういえばお祭りの後半に花火が上がるらしいけどそろそろなんじゃないかと考えていると


「佑樹くん……楽しかった?」


「え?楽しかったですよ、それはもうすっごく!」


「そう!良かった!」


 ……そういえば先輩は、前も同じようなことを聞いてきたような覚えがある。いつも最後の方になると楽しかったかやどうだったかを聞いてくる。


「……不安なんだ……君とこうやってお祭りに行って楽しく思ってもらえるかって……」


 俺は、何も言わずただ黙って先輩の話を聴く。


「実はね、浴衣着る気無かったんだ……着付けをお母さんにしてもらってさ………」



「でも………君に褒めてもらいたかったから……綺麗だねって……」



「あのね!私!君のこ」




 ドーーーン!!



 花火があがった音がし先輩の声が遮られる。


「先輩、今なんて言いました?」


「いっいや……なんでもないよ…‥」


 公園から見る花火は、きれいに見えるというわけではないけれど公園内に他の人はおらず二人っきりで花火鑑賞が出来た。


その後、花火が打ちあがり……空には、静寂が訪れた。


「じゃあ帰ろっか?」


「そうですね…帰りましょうか…送っていきますよ」



先輩の家まで送り、メールで次の予定を合わせようということで先輩と別れた。




花火の時に先輩は、なんて言おうとしていたのだろうか。何か言いそびれたのは分かる。だが聞いてみても何でもないと言われた……そんな疑問点が残り俺は、帰路についた。


先輩の性格がコロコロ変わってるような気がしてならないです。

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