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第七章 サンディエゴにて 2(NIGHT 1)

 Oct. 16, 11:02 p.m. PST

 Gaslamp Quarter, San Diego, CA


「ん?」

 誰かに名前を呼ばれたような気がして、HLuKi(ハルキ)は暗がりの中で首を後ろへと向けた。

 暗闇を照らすオレンジ色の街灯が等間隔に並んで、観光用に整えられた大通りから少し離れた小さな路地裏に、僅かな視界を与えていた。

 HLuKiの右側には、何に使われているかも分からない古びた倉庫があった。その薄汚れたコンクリートの外壁には、マナーのなっていない若者がふざけて書いたのだろうか、崩れた筆記体でデザインされたグループ名らしきものが黒いスプレーで(えが)かれていた。それもかなり昔のものなのか、落書きの一部は(かす)れて読めなくなっている。

 そんな倉庫から細い路地を挟んで反対側、もう一方のコンクリート壁にも似たような落書きが点在した。路面には誰の所有物かも分からない木箱が置き去りにされている。暗い路地の上に散らばったビール瓶やコンクリートの破片、その(ほか)雑多な塵芥(ちりあくた)から、この地区の治安があまり宜しくないことは容易に見て取れた。

「どうかしましたか」

 そこへ、前を歩いていた男が声をかけた。

 生真面目そうな人相の欧米人で、茶色がかった金髪に黒縁の眼鏡。感情を表に出さない仏頂面が、どことなく夜の冷たい空気に似合っていた。

「いや、何でもない。気のせいだよ」

 返答して、HLuKiは顔を前に戻して男に続いた。

「そうですか。では行きますよ、ミスター。クォーター北に停めてある私の車を、狐に持っていかれるわけにはいきません」

 黒縁眼鏡の男は愛想もなく後ろのHLuKiにそう告げて、裏通りを急いだ。



 ガスランプ・クォーター。

 その「ガス灯区」という名の通り、夜の通りには数メートルおきに背の高いガス灯が立ち並んでいた。

 その全てにオレンジ色の明かりが灯り、サンディエゴの闇夜をぼんやりと埋めている。

 大通りにはびかびかと輝くネオンが幾つも飛び交っているが、HLuKiとED(イーディー)の進む人通りの少ない路地は僅かにその恩恵を受けるのみだった。

 ガスランプ・クォーターは東西を四番街と六番街、南北をブロードウェイとハーバー・ドライブに囲まれた、縦に細長く伸びるダウンタウンの再開発区画だ。

 十九世紀初め、この街は西部開拓を担った保安官ワイアット・アープによって発展し、同世紀末にはヴィクトリア調建築のビル群が建ち並ぶ美しい繁華街へと躍進を遂げた。しかしその後、不動産バブルが弾けたことでクォーターは衰退。飲酒、売春、ギャンブルや詐欺が蔓延り、一時期はゴーストタウンと化すまでに人口は激減することとなった。

 それから数十年間、地元警察による取り締まりは根気強く続き、ようやく一九七〇年、市民や地元有力者らの手で、遺跡建造物を保護しながらの街(おこ)し運動が本格的に開始されたのだ。

 欧米諸国で広く取り入れられている景観保全型の復興法によって、クォーターは歴史あるヴィクトリア調の建造物を多数残したままでの再興に成功。

 一八五〇年に建てられたクォーター最古の家屋、ウィリアム・ヒース・デイビス・ハウスに代表される建造物は立派な観光の名所となり、一九八〇年、細長いガスランプ・クォーターは歴史保存地区にも指定された。

 一時(いっとき)の荒廃ぶりは(おくび)にも出さず、クォーターには数百のレストランやブティック、ナイトクラブが通りを埋め、夜もガス灯とネオンが地元民や観光客らを魅了している。

「準備はできましたか、ミスター」

 そんな、幻想的とも形容される繁華街の喧騒から(はぐ)れた暗い路地裏の一角。

 歴史ある、というよりは単に古びた木製のドアを軋ませて、二人の男が物陰に隠れた小屋から出てきた。

 先に出て傷んだコンクリート壁に片手をついたのは、生真面目そうな黒縁眼鏡の男だった。上下をかっちりとスーツで固めて、いかにもやり手のビジネスマン然とした〝お固い〟雰囲気が仏頂面から滲み出ていた。

「ああ、問題ないよ」

 それに答える声も、続いて路地に足をつけた。

 長身に短い黒髪、白いワイシャツにスラックスを身につけた、どこにでもいそうなアジア系の男だ。細身だがしっかりとした身体つきであるのが、路地裏に届く僅かな光のもとで視認できた。

 後から出てきた黒髪の男──HLuKi(ハルキ)は、先に出ていた眼鏡の男──ED(イーディー)にそう返してから、

「そんなに畏まらないでくれよ。即席とはいえ、僕たちはパートナーなんだから」

 そんな親愛の笑顔を向けられて、

「そうですね。たいへん失礼しました、サー」

 EDは、最上の敬意表現を以て仏頂面を貫いた。



「僕らはこれから、何をすればいい?」

 暫く繁華街を避けて北へ移動したところで、辺りを窺うHLuKiは前を歩くEDに訊ねた。

「昨日渡した資料、暗記していただいたはずでは?」

 対してEDは、振り返りもせず、相変わらずの平坦な声で返答する。

「したよ。書いてあったのは、僕を協力者に選んだ理由と上司間の契約書類、それに膨大なページ数の事件の概要だけだった」

「任務内容についても、明記してあったはずです」

「公的な書式で書かれた〝本職員との連携による諜報活動〟だけで、分かるわけないだろ」

 端的なやり取りが、二人の間で交わされた。

 HLuKiは飽くまで、柔和な表情を崩さなかった。

「そうでしたか」

 EDはHLuKiの不服申し立ても意に介さず、嘆息しつつさらりと言った。

「ではお答えします。私たちの任務は、言うならば〝露払い〟のようなものです」

「露払い?」

 聞き慣れない単語に、HLuKiは眉を顰めた。

「現在CIAでは、昼夜を問わず多くの捜査員が情報収集と処理に回されています」

「『砂上の(Fox on The)( Dessert)』と、AWAの動きを掴むためにか」

「ええ」

 EDは短く頷いた。そこでHLuKiはふと思い至った様子で、

「もしかして、君が夜しか動けないのもそれで?」

「はい。昼間にこちらの情報選別(スクリーニング)文書開拓(DOCEX)で得た膨大な量の情報を元に、後続となる私の先輩が本格的な捜査を始めるまえに藪へ分け入って、ある程度感触を掴んでおく……。それが私たちの役割です」

「なるほどね」

 HLuKiは納得してから、

「それにしても、そんな〝露払い〟に僕みたいな殺し屋を呼びつけるなんて、ブラウン長官は何を考えているんだ?」

「………さあ。意図せず構成員とかち合ってしまったときの、保険ではないですか」

「残念だけど、そんなのを期待されても困る。軍人と違って、殺し屋は肉体労働専門じゃないんだよ」

 そんなことを言っているうちに、二人は賑やかな喧騒から遠く離れ、入り組んだ小さな路地を抜けた。ガスランプ・クォーターも、ちょうどそこでお終いのようだった。少し離れた通りに、最後のガス灯がぼんやりと灯っている。

 そこで、

「おぅー。兄ちゃんたち、こんな外れでどうしたよ」

 横合いの暗がりから、浮ついた馴れ馴れしい声がかかった。

 二人が首だけ振ってそちらを向くと、足取りの覚束(おぼつか)ない男性が、壁に手をつきながらこちらに向かって歩いてくるところだった。遠いガス灯に照らされて、その男性が赤ら顔で、もう一方の手には酒瓶が握られているのが容易に分かった。

 男性は警戒する二人に無防備に近づいて、

「なあったら。……いっく、これから俺の知り合いがやってる酒場に行かねえか。なんなら今夜遊べる女の子もいるぜ」

 そんなことを言ってきた。

 EDとHLuKiは顔を見合わせて、

「……失礼ですが、我々にそんな暇は」

「ごめんよ。お誘いは嬉しいけど、僕たち今から大事な仕事なんだ。また今度誘ってくれ」

 先に言いかけたEDを手で制して、笑顔のHLuKiが横からそう答えた。

 そして酩酊(めいてい)している男性の返答を聞くまえに、不審な顔でHLuKiを睨むEDのスーツの袖をぐいっと引っ張って、彼は自然な足取りでその場を立ち去った。


 目立たない路上に駐車されているシルバーの高級車を目の前に、EDは仏頂面のまま、無線でどこかに連絡を取った。

「……こちらED。ガスランプ・クォーターにて無事、〝用品〟を回収してきました。これからデ・アルカラーへ向かいます」



 * * * * *



 Oct. 16, 11:45 p.m. PST

 Friars Rd, San Diego, CA


 窓の外を流れる西海岸の夜風は、冷気と言うには多少程遠いものに感じられた。

 大小様々な人家が両脇に立ち並ぶ道を、シルバーの高級車が孤独に駆ける。

 辺りにほかの車はなく、連なる街灯が虚しく車体を照らしては去り、また照らしては夜の闇を軽減していた。運転席でハンドルを握るのは、黒縁眼鏡の男ED(イーディー)

 その隣、助手席に座るアジア系の壮年男性HLuKi(ハルキ)は、外の景色を眺めながら暇潰しのような口調で左の運転席へと話しかけた。

「さっきみたいな時には、馬鹿正直に答えるよりも適当にあしらったほうが効率がいい」

「説教ですか」

 ハンドルを握って前を向いたまま、EDは素っ気なく応答する。

「そうじゃない。ただ、諜報員として働くならTPOに応じて態度を変えることくらいは覚えたほうがいいって言ってるんだ」

「………」

 一台の対向車があった。

 合衆国ではよく見かける一般的な自家用車は、エンジン音と地面を駆る音を唸らせながら後方へ去っていった。

「例えば、あれが昼間のオフィス街なら自然な対応だったろう。君の立ち振る舞いは一般的で、当然のものだった」

「では、夜の路地裏では、軟派な男を装えと?」

「端的に言えばそうだ。端的に言えば、ね」

 HLuKiは敢えてそう区切った。

「君はよく言えば事務的で真面目そうだけど、悪く言えばその徹底した感じが足枷になる」

「自分は本部での情報処理や事務作業でのカウンターインテリジェンスが主な仕事ですので。心配の必要はありません」

「それを言い訳にするなよED。CIAに属する身なんだ、いつデスクを離れて専門のPRCへ飛ばされるか分からないぞ」

 間髪入れずに、

「やっぱり、説教じゃないですか」

 ぴしゃりと遮るようにEDは言い放った。

 気まずい沈黙が広い車内に蟠った。

 暫く、高級車の静かなエンジン音が二人の耳に響いて、

「……悪かった」

 先に沈黙を破ったのは、天井(ヘッドライニング)を仰いだHLuKiのほうだった。その表情はどこか不服そうだ。

「ほんの少し、休暇を(つぶ)されて(いら)立ってるんだ。今のは単なるアドバイスとして受け取っておいてくれ」

「…………」

 ややあって、

「承知しました」

 そんな無愛想な言葉が、隣から帰ってきた。



「これからどこに向かうんだい?」

「北東へ。市街地を遠回りに経由して、ミッション・バシリカ・サンディエゴ・デ・アルカラーという教会へ向かいます」

 HLuKiの問い掛けに、EDはつらつらと答えを述べた。

 観光の本場から多少離れると、窓の外を流れる道路の様子も変わってくる。路面はコンクリートで整備はされているものの、やはりダウンタウンのそれより粗い。景観を良くするための街路樹や路盤材への気配りもどこか粗雑に感じられる。

「教会? 君たちが収集した情報の中に、そこが怪しいってリークでもあったのか?」

「ええ、リークというわけではありませんが。〝私が〟選別した情報に依ると、今夜『砂上の(Fox on The)( Dessert)』の構成員がそこを訪れる可能性があります」

「ふうん……。具体的には、何をしに?」

「別働していた構成員同士の接触です。NSAの網にかからないよう、奴らも大事な情報は回線を使ってやり取りしない。私たちの目的は彼らの逮捕ではなく、彼らがなんの情報を伝え合うのか、そして今後どんな動きを見せるのか、気取られないように探ることです」

「了解だ。人数は?」

「不明です。少なければそれぞれのグループから二人ずつ四人、多ければもっと」

「なるほど」

 HLuKiは緊張の面持ちで頷いた。

 そしてすぐに、

「………?」

 車体右脇に備え付けられたサイドミラーを覗き込んで、眉を(ひそ)めた。

 助手席からでは完全にその姿を捉えることはできなかったが、後続車がいるらしい。HLuKiは座席とヘッドレストに身体を隠すように身を屈めて、僅かに後部リアガラスを振り返った。

「………」

「? なにをしているんですか?」

 HLuKiの奇行に目を留めたEDは、ハンドルを握ったままそう訊ねた。

「ED、次の交差点までどれくらいだ」

「は? ……ざっと百ヤードです」

 HLuKiは頭の中で分かりやすいように単位換算をして、

「どっちに曲がる?」

「右です」

「いや、左だ」

 後部リアガラスを見つめながら、HLuKiは処断した。

「交差点に差し掛かったところで急加速して、左に曲がってくれ。そのまま西に逸れて、ミッション・バシリカから遠ざかる」

「は? ……自分がなにを(しゃべ)るかよく考えてから口に出していますか?」

 そう言っているうちに、次の交差点は目の前まで近づいていた。後続車が、ほんの少しスピードを上げた。

「ここを曲がれば、教会まではほぼ一本道です。訳の分からないことを言わずに、大人しく……」

「いいから早く!」

 叫んで、HLuKiは強引にハンドルを左へ切った。

 車体の右側が僅かにアスファルトから離れて、大きく左へ傾いた。

「なっ、なにを───」

「黙ってろ、舌を噛むぞ!」

 急な加速度にたじろぐEDを置いて、HLuKiは離れたEDの足の代わりにブレーキとクラッチを踏み、殆どそのままの速さで交差点に侵入し、中心から強引に左へと方向転換した。

 粗い路面と無理な駆動で、シルバーの車体はがたがたと大きく上下に揺れた。弾みでEDの脚がダッシュボードに当たって、ボード内の手前に置かれていた大量のサプリメント容器や携行食やらが床にばら撒かれた。

 進路を西に変えたシルバーの高級車はけたたましい唸り声を上げながら、一度車道外側線を乗り越えてから、夜空に昇った月を背に走り去った。



「何をするんですか! 車の中が滅茶苦茶じゃないですかっ」

 ハンドルの主導権を取り戻したEDは、とりあえず道なりに西へ進みながら隣の席で脂汗を()いているHLuKiを叱咤(しった)した。

 既にダッシュボードは閉じられているものの、車の中はその中身で雑然としていた。交差点を過ぎて暫く経っても、左折したときの激しい振動が残っているようで、二人ともいい気分にはなれなかった。

「なんとか言ってください! 返答如何(いかん)によっては、上司に報告します」

「いや、悪い。ああするしかなかったんだ」

 細い息を()いて、HLuKiは短く答えた。

「だから、なにがです!」

「後ろにいた黒いバン、見たかい」

「バン?」

 EDは苛立ち混じりに返事をして、それから少し冷静になって数分前の記憶を探った。

「……ああ、覚えていますよ。一台、黒いバンが後ろに。それが何か? あのバンが、故意に衝突してくる素振りでも見せたって言うんですか?」

「いいや、衝突じゃない。撃とうとしてきた」

「は?」

 横目でサイドミラーを確認しながら、HLuKiは額の汗を手の甲で(ぬぐ)った。

「助手席から男が顔を出していた。人種は分からないけど、〝いかにも〟な(ひげ)とサングラスで人相を隠した男が、こっちの車内の様子を(うかが)っていた」

「………」

「交差点に差し掛かったら一旦教会から()れてやり過ごそうかと思ったんだけど、その前に男が銃を構えたんだよ。窓から。それもハンドガンじゃない、小型のマシンガンだった」

 信じられない、という面持ちで、EDは荒い息を調えるHLuKiの口元を眺めていた。

「この車、車載カメラはあるよな?」

「ええ、一応」

「なら、さっきのバンの車種とナンバーを照合してくれ。〝いかにも〟な黒塗りの車だったから、盗難車ってわけじゃないだろう」

「それは不可能です」

「なんだって?」

 HLuKiが怪訝(けげん)な目を向けると、

「カメラは前にしか付いていません」

「………諜報には不向きな整備不良車だ」

 思い掛けない答えに、HLuKiはうんざりした顔を作った。

「んー……、撮れてるか自信ないんだよな……」

 HLuKiはそう言いながら、胸元のポケットに差した黒いボールペンを取り出して(いじ)り始めた。

「それは?」

「ペン型のビデオカメラだよ。クリップ部分にレンズが付いてる。後ろを窺っているときに録ってたんだけど、正直うまく映ってる自信がない」

 HLuKiがペンをくるくると(ねじ)ると、ペンは中程(なかほど)で二つに分かれて、ペン先があったところにUSB端子が現れた。

「ED、PCは持ってるか?」

「ダッシュボードの、さっき飛び出してこなかった奥のほうに。ですが、CIAのコンピュータに得体の知れない端末を接続するわけには……」

「君の言うことも(もっと)もだけど、いまは僕もCIAの身分を持っているんだろう? 非常事態だ、協力してくれ」

 渋々、といった様子でEDは交差点を過ぎたところで車を停め、助手席に備え付けられたダッシュボードへ手を伸ばした。

 その時だった。


 後ろから大質量の鉄の塊がぶつかり、ひしゃげる音がけたたましく響いて、シルバーの車体が大きく横に傾いた。

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