冬という季節
最終回です。
ぜひ、後書きも読んでくださいm(__)m
冷たい風が枯れ葉を舞い立たせる。思わずコートを顔を埋めたくなる程の寒さが続く日々。
彼も鼻の先を赤くさせて通学させている。
その姿は、肌が白い分、ほんのり紅く染まる部分は人の目を引く。
その姿を微笑ましく見つめる。
そんなある日、彼の元に1人の少女がやってきた。
「渡辺君!これ…」
彼の名前を呼び、彼の学校の校章が入った鞄を持ち、彼の制服と同じ色のセーラー服を纏うオンナ。
ゾワリと、体が痛む。
オンナが差し出す物を、彼は照れながら、嬉しそうに受けとる。
私が見たことがない笑顔で。
それからというもの、彼はそのオンナと帰宅を共にしている。
照れ、怒り、哀しみ、嬉しさ、様々な顔を見せる彼。オンナの言動、仕草によって。
そんな彼を見る度に私の中にゴワゴワしたものが蓄積し、体がずきずきと痛む。彼によってか、それとも、病か。
「……ちゃん、好きだよ」彼はオンナに、そう囁きかける。私が一番、欲しかった言葉で。
何故、
あのオンナが、
彼の声で、
愛を、
囁かれるのか。
私の中でブツンと、糸が切れた。
ギギィと私は、倒れかける、彼に。
彼の瞳に私が映る。嗚呼、やっと私を見てくれた。
「―――今日、午前3時頃、○○県◎◎市の《相愛サクラ》が倒れました。その際、●●中学校の渡辺結城君が下敷きになりました。病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。元々、このサクラは、遺伝子の突然変異により、花びらがハート形になるのが有名で―――」
サクラ、チル。
主人公がサクラで、擬人化小説です。
友人は、鳥という設定で、サクラが人に恋するというカンジです。
駄文で、分かりにくい部分も、あったと思いますが、最後迄お付き合いありがとうございました




