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異世界で俺は剣士になります!  作者: 伏見ソラ
第1章 ようこそ異世界へ!
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この世界のことについて聞いてみた

おーい大丈夫かぁーという声がする。俺はその声を聞き安心した。あの子供がちゃんと大人の人を呼んできてくれたことに安心した。すると大人たちの一人が

「おい、大丈夫か!?怪我をしているな。治癒魔法を使えるやつこの中にいなかったか?」と他の大人に聞く。すると女性のかたが出てきて私が治療すると言ってくれたのだ。

あー…助かったー。

その女性が

「傷を癒せ『エイド』」と唱えた。

おー!この世界の魔法は詠唱があるのかと感動しているうちにみるみると痛みが引いていき傷が消えた。

俺は

「すまない。ありがとう。助かった」とお礼を言った。その女性は「治癒魔法が使えるからこれくらい当然のことだよ。」と言ってくれた。

新しい服がいきなりボロボロになったことは悲しいが別に気にしないことにした。俺は大人の人たちに

「あなたたちは、なにか仕事でこの道を?」と聞いてみた。大人の中の一人が

「そうだ。俺たちは商人で、荷物を受け取って村に帰っているところだったんだ。ところでお前、名前は?」と質問に答え、質問で返してきた。やば!!名乗ってなかった。

「俺の名前は雨野一真って言います」と名乗ってみた。

すると大人の一人が

「カズマ君って言うのか。俺はスレッドだ。今さらだがありがとう。俺の友人の子を救ってくれて。」とお礼を言ってくる。

俺は

「いえいえ!!当然のことをしただけです。子供は助けないといけませんから」と言った。大人たちが

「報酬を払わなければならないね?どのくらい払おうか」といい始めた。

これくらいでもらうのは悪いと思い俺は

「報酬はいいので、この世界のことを教えてもらえませんか?あと出来れば村まで便乗させてもらえませんか?」と聞いてみた。

すると

「本当にいいのか?それくらいで?」と目を丸くしながら聞いてくる。

「はい。それでいいです!!お願いします」と俺は答えた。

するとスレッドさんがこの世界のことを話してくれた。


・この世界には魔法がある

・名前がやたら省略される

・お金はGとかいてギルと読むらしい

・モンスターと呼ばれる生き物がいてそれを狩る冒険者がいる

・この世界の人間には魔力と呼ばれるものが体内を流れていて属性が決まっている。

・属性をONにしたりOFFにして無属性で使ったりなどできる

・武器に魔力を通すとその魔力についている属性が武器に付加され形状を変化させることができる

・武器の媒介は人それぞれだが普通はその武器そのものを媒介に魔力強化を施している

・媒介のなかには特殊な例があってなにもないところから剣を出したりするアーキタイプすなわち古代魔法使いがいる


等のことを教えてくれた。

ん?待てよ…この世界の人間っていうことは俺にはないのか?と思い魔力の出しかたを聞いてみた。

「魔力はな、自分がしたいことをイメージするんだ。それで具現化する。もちろん向き不向きがあるから具現化できないものもある。」と教えてくれた。

試しにと思い、魔力を出すことに集中してみた。

えーと…したいことをイメージ…イメージ

手のひらに魔力を…手のひらに魔力を!!と念じていると指輪が光はじめてヴゥンという音とともに手に剣が現れた。それを見た大人たちが驚く。

「ボウズ!!まさかアーキタイプか?すげーなボウズ!!」と誉められた。

あ、これか俺に与えられたチートって。なんかカッコいいな。このアーキタイプ。気に入った!

魔力を込めるのをやめると剣はヒュウンと消えた。すごい現象だ…我ながら驚く。

「ボウズ、知らないようだから言っておくがあまりアーキタイプを使うなよ?」と注意をうけた。


俺は

「え?なんでですか?」

と言うとスレッドさんが

「アーキタイプは、その昔力が強すぎるから絶滅したんだ。コントロールが難しくてな。だからこの魔法は滅多に使えるやつがいないんだよ。ここまで言えばわかるよな?ようはアーキタイプだからということで色々と面倒なことを押し付けられるから気をつけろってこと」と教えてくれた。


「そんな危険な魔法だったんですか。」と俺は納得した。もうひとつ気になったことがあり尋ねてみた。

「こんな鎖をもらったのですがこれってなんですか?」と聞いた。すると大人たちがまた目を丸くして

「それは限定鎖、通称リミットチェーンだ。武器に魔力を補給するのを制限することができるんだ。そのアーキタイプの指輪につけといた方がいいぞ?」と教えてくれた。

俺はすぐさま指輪にリミットチェーンを巻き付け首のチェーンにつけ直してネックレスにした。

滅多に使いたくないからな。

「ボウズ、冒険者ギルドに入ってみないか?」と言われた。

冒険者ギルド!?その言葉に俺は心が踊った。

「入ってみたいです!!でも、入るのってお金とか要らないんですか?」と聞いてみた。大人の人が

「そりゃいるさ、ギルドに入っている証である特殊な魔法石が入ったカードを作らなきゃならないからな」と教えてくれた。

さっきから教えてもらってばっかりだな

「村に着いたら連れていってやるよ」といってくれた。

な、なんていい人たちなんだ…と感動で涙が出そうになっていると

「まだ村につくまで時間がかかるから休んどきな。ついたら教えてやるから」と気を使って言ってくれた。

やさしいなと思いお言葉に甘えて休むことにした。

そして俺は初めての戦闘での疲れのせいでいつのまにか眠ってしまっていた。


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