プロローグ
俺の名前は、雨野一真だ。どこにでもいる高校生だ。俺は今日、17歳の誕生日を向かえた。そのことでみんなに祝ってもらってその後自宅に向けて帰っていた。
「今日はみんなに祝ってもらって楽しかったなぁ」と独り言をぶつぶつといっている。
端からみるとなんだあの人?って言う感じなのかなと思うと少し笑えた。とそのときだ声が聞こえた。
ー助けてー
は?と思いまわりを見回した。誰もいない。なのに声はする。そうか!!頭に響いてるんだ!
「誰だ!なぜ俺に助けを求める?」と正体不明の謎の声に尋ねる。だがその声は
ー早く助けてー
と一方的なことしか言わない。でも助けを求められたら放ってなんかおけない。助けにいかないとと覚悟を決めたとき目の前になにかわからない謎の裂け目があるのを発見した。そこに向かい走り始めると少女の声がする。今度は実体もはっきりと見えている。俺は少女の前に立ち止まった。その少女は
ー気を付けて、あなたは運命を選ぼうとしているー
-一度選んでしまった運命からは逃げられない。後戻りもできない-
と少女は確かにそう言った。俺はその言葉に
「運命をどんな風に選ばないといけないかは俺にはわからないけど、助けを求めている人を…見捨てるわけにはいかないんだ!!」と答えた。
少女は
ーそう、あなたはやさしい人ね。見ず知らずの人のために後悔しないようにねー
といって少女は悲しそうな顔をしながら消えた。
なんだったんだあの少女は…それにあの悲しそうな顔は……そんなことを考えている時間はなかった。一刻も早く助けにいかないとと俺はその目の前の裂け目に入っていった。その裂け目のなかは眩しくてなにも見えなかった。その裂け目を抜けたとき目に飛び込んできたのは見知らぬ森だった。
そう…異世界にやってきたのだ。トリップしてしまったのだ。
初めてファンタジーものに挑戦してみます。お願いいたします