私と幼なじみの関係について
ミリアナがあれから私を通さず、ルートと会っているようだ
そんなボッチな私は今日、伝書鳩でルートに呼び出された
伝書鳩にはリボンがついている
このリボンはミリアナにあげたリボンと対のリボン…つまり誕生日のリボンなのだ
……拒否したのだが、ミリアナの分を切り刻むとルートに言われて、余儀なく鳩にリボンをあげたのだった
手紙にはミリアナに気づかれずに来いとだけ書かれていた
余程ミリアナに私と会った事がばれたくないのだろう…
私は一人納得し、ルートの屋敷に行くことにした
屋敷につくと、侍女さんに部屋に通された
何時もなら、無駄に広い部屋に連れられルートが提案(命令)した遊びをやるのだが、今回は狭くはないがベットや家具のある生活感溢れる部屋だった
「………ルート?」
キョロキョロと周りを見渡すと、突如目の前が真っ暗になった
そして頭上から笑い声
奴だ
昔から良く笑う。
視界が真っ暗なのは彼が手で私の目を覆っているからだろう
「ルート、今日は何用なんですの?ミリアナの好物なら教えませんわよ!」
「…ちっ…」
「まぁ!舌打ちなんて失礼ですわ!それに手をどけてくださらない?」
無言になったが、今日はなんだか大人しい。
ミリアナの好物がそんなに気になってるのか……
ルートの手が外れ視界が明るくなる。ルートの顔をみるために振り返り、見上げるとルートは不機嫌そうに口を歪めていた
そういえば、こんなに近くで見たのはいつぶりだろうか。ミリアナと行動するようになってからはルートは私に接触して来なくなった
それで、この間ミリアナにルートに恋人が出来たんじゃないかと話していたが、また嫌がらせをしてきた為、やはりやつには恋人はいないのだろう
というか、相手が可哀想なのでルートにはずっと独り身でいてほしいのだ
ましてや、ミリアナとだけは断固拒否である。あの純粋なこが汚されるなんて、私が命をかけて守る覚悟である!
あのルートにも昔はまだまだ可愛いげがあったのだ
通常は人をいじめて元気を出す彼だが、風邪を引いた時や寝ぼけている時は素直で可愛らしいのだ。それが通常だったらなんと喜ばしい事だろう。しかし現実は甘くないのだ
「で、ミリアナには内緒で来ましたけど何をしますの?」
どんな無茶ぶりをしてくるのか、ドキドキしているとルートは思いもよらないことを言った
「寝る」
「えぇ、分かりましたわ。じゃあ何を準備……って寝るんですの!?」
あの冷酷無慈悲な悪魔が睡眠を所望するなんて…というか、何故私を呼んだの!!
「あ、じゃあ私は帰っ…!!!!な、何をしますの!!」
私は寝ると言ったルートに担ぎ上げられ寝台に落とされた
ボフッと音がなり沈む。その上からルートがたおれてきた
「おも、重いですわ!!」
抗議するが、男性の力には叶わず結局はルートの腕の中でじっとしているしかなかった
ルートの腕は逞しく、ひょろっとした見た目とは反して結構筋肉はあるらしい
逃れようとする私の手を一纏めにし 羽交い締めにしてくるルートの顔はニタニタと笑っていた
「ヒィイイ!!」
女性らしからぬ声をあげた私はルートの顔に拳を叩き込んだ
「っ!!」
そしてルートが顔を押さえると同時に、寝台から飛び起き足早に屋敷を後にした
「………最悪ですわ…。」
自分の屋敷についてから思い出す。あのルートを…冷酷無慈悲で他人を玩具だとしか思っていないやつを……不可抗力とはいえ思いっきりなぐってしまった……
今はいいとして次に会った時に何が起こるのか…寒気がした
丁度その時、ミリアナが私を見つけやって来た
「お姉さま!どうしましたの?」
「…な、なんでもありませんわ」
「……先程は屋敷に居なかったようですが、ルート様ですの?」
「っ!違いますわ!」
「ちょっと出掛けて来ますわ!」
「え!?」
それからミリアナは顔をしかめて、屋敷を出ていってしまった…
何処にいったのかしら
自室に帰った私はそんなことを思いながらルートから受けるであろう仕返しを思い浮かべ、継ぎ接ぎだらけのぬいぐるみを抱き締めた
この歳になっても彼にいたずらを受けると泣いていた私だが、今日は何故か涙はでて来なかった




