表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

噴水広場の工事

そんなこんなで一同による城の前の噴水広場の

復旧工事が始まる。しかし、女王が相変わらず

ロボットの操縦をミスってしまい、その度に

ひっくり返ってしまって居た。「きゅやん!」

又しても女王のキャラが崩壊する様な、似つかわしくない可愛いらしい叫び声を上げる。その度にヒカルやジン、ソウルが爆笑する。「わっ、笑うな!おい!笑うんじゃない!」女王が顔を真っ赤にし怒鳴り声を上げる。「ちょっ、ちょっと皆さん。

女王様だって真面目にやって居るんだから、笑ったら失礼ですよ…。ぷっ、くくく…。」ソフィアが女王のフォローに入るものの、しかし、その

ソフィアもまた笑いを堪え切れず、吹き出して

しまう。「おい!笑うな!ソフィアまで笑うんじゃない!」女王が恥ずかしさの余り、顔を赤らめてしまう。その光景を眺めていたダックが

「じょっ…、女王様!可愛いッス!これだから女王様の事大好きッス〜!」と言いながら女王に抱き着こうとする。そして、女王のキックが炸裂する。「ぷげえっ!」蹴られた衝撃で奇声を上げながらダックがゴロゴロと地面を転がる。ポタポタと鼻血を流している。「くっ…くっそ〜…!!せっかく抱き着こうとしたのに〜…!!!」ダックが悔しがる。女王が冷淡な眼差しでダックを睨み言う。「ダック。そんなに私に抱き着きたければ、煎り豆に花が咲く頃に抱き着いて来い。その頃になら、幾らでも、好きなだけ抱き着かせてやるぞ。」その言葉を聞いたダックは、「えええ〜っ!!!…まっ…ま〜じ〜ッスか!?して、それはいつ頃の事ッスか!?」と盛大な反応を示す。女王は半ば呆れた様に引きつった笑みを溢すと、「あのなあ。煎り豆に花なんか、永久に咲く訳無いだろ。馬鹿か。お前は。早い話が、永久に抱き着いて来るなと言う事だ。」と苦言を呈した。ダックは

「そっ、そんなぁ〜。あんまりッス〜。」と

両の瞳から滝の様な涙を流す。涙の量だけでそこら一帯がまるで洪水の様になり、ジン達は流されてしまう。「ゴボボボボ…。」ジンは溺れ掛かったが、何とか水面の上に顔を出す。「ぶはっ、

はあっ、はあっ!」そして、窒息しそうだった肺に酸素を一杯に取り込んだ。ジンはダックを睨み

ながら「おっ…お前な…!!少し考えろよ…!」と

文句を言い付ける。ダックは「だっ…、だって〜…!」とやはり滝の様な涙を流しつつ言うのだった。そこで女王がやり取りに食い込んで来る。「おい。お前が泣くのは結構だが、肝心の私のロボットの運転はどうする。このままでは作業が進まん。」その女王の困っている姿を目撃したシドーが、女王に近付く。「フム…。そうであれば、是非この私めに指導させて頂きましょう。恐らく今、この場に居る誰よりも、女王陛下に御丁寧な指導をこなせると自負して居ります故。」

シドーはシドーらしく丁寧な敬語口調で女王に

語り掛ける。国の復興を一秒でも早く行いたいと考えていた女王は「ああ。宜しく頼む。確かに、どうやら見た限り今この場でお前が最も指導に適任に見える。」と納得を示した。「シドーだけにッスね!」ダックが決まったと言わんばかりにドヤ顔を決める。その甲斐虚しく、一同の間に木枯らしが吹き抜ける。「寒っ。」と言いながらソウルが身震いした。女王が真顔でダックに歩み寄ると、「おっ、おっ、おっ、何スか!?ああ。もしかして女王。今ので僕に惚れちまったんスか!?僕がダジャレのセンスが有るせいで。」とダックが空気を読まない、否、空気を読めない発言をぶち

かます。そこで女王の堪忍袋が切れた。女王は

何も言わずダックに蹴りをお見舞いする。

ダックが鼻血を吹き出しながら、宙を舞う。目をハートマークにしながらダックは「ああっ!女王陛下に蹴られたッス〜!でも女王の蹴りだから、これはこれで気持ち良いッス〜!」と又しても変態的な発言を繰り出した。それを見て女王に悪寒が走る。「何かこう、お目出度いって言うか何て言うか。ダックって幸せ者だよね!」ソウルが少年らしい能天気な意見を発する。ソフィアが額に汗をかきつつも愛想笑いを浮かべる。「オホン。取り込み失礼した。さて、シドー。私に指導して貰おうか。ロボットの操縦を。」女王がシドーに迫る。シドーは気を取り直すと、「え。ええ。そうですな。勿論ですとも。」と身を引き締めた。

―その後、紆余曲折を経て、女王はシドーに

ロボット操縦のテクニック、ノウハウを叩き込まれた。正直、シドーはロボットエンジニアのジン以上にテクニックやノウハウに長けており、コーチング力に関してもジン以上のモノを誇っているぐらいである。その様子を見たジンが、凄過ぎて若干逆に引いてしまう。「おいおい。冗談だろ。シドー。俺より普通に運転もコーチングも上手だ。日本に行った事も無ければ、ロボットも俺らと出会う前までは見た事も無かったのに。

これじゃ日本のロボットエンジニアの俺の顔が

立たねえ…。」ジンが気押されてしまう。シドーが苦笑気味に答える。「いえいえ。ほんの少しばかり人様より器用であるが故。そんなに大したモノでは御座いませぬとも。」謙遜するシドーを

見て、ジンは合わせる顔が無い。良く出来た人間とはこの事だろう。「アンタが大した事ねーなら俺はどうなっちまうんだよ。俺の立場が持たねえ…。」ジンが弱腰になってしまう。それを受けシドーは「ジン殿はまだ若いですが故。まだまだ発展途上でしょう。ワシは人生経験も長いですが故。大抵の事は物事の経験値にモノを言わせ、

対応が可能なのですとも。」とフォローする。確かにジンはまだ若い。青年だからだ。ロボットエンジニアも年齢を重ねる程経験を積み、若いエンジニアより高度な技術をこなせる様になって行く。だからジンが、まだまだ発展途上と言うのは間違って無いだろう。シドーのフォローを貰い、ジンは苦笑する。「ははっ。有難うな。シドー、でもまあ。確かにアンタの言う通り、俺はまだ

まだ発展途上だ。ロボットエンジニアになる夢も叶えたばっかりだからな。新米のペーペーだよ。今の俺は。これから学んでいかねーとな。」

そんなやり取りも束の間、徐々にあれだけひっくり返り続けていた女王ですら、要領を覚え始めた。少しずつではあるが、操縦が安定し、ひっくり返る事が減って来たのだ。「すっ、凄いな…

これがシドーマジックか…。」女王が口にした。「ああ。マジックって言うか…。これ自体が魔法見てーなもんだ…。」ジンもシドーの指導を

まるで魔法の様だと感じた。感じたのだが、いやしかし、日本のロボットエンジニアであっても、もう若くない経験を積んだ者であれば、これぐらいの技量に到達するのだろうか。と思い直した。

「まあ、俺も経験積んで。いつの日かアンタ見たいに、いや、アンタを越えて見せる。憧れてちゃ越えられねーからな。」それを聞き、ヒカルが

思わず微笑すると「何か、黒子のバスケとか、大谷翔平から聞いた様なセリフだな。」と言った。

「聞いた様なセリフかもしんねーけど、実際そーだろ。」ジンが言い返す。シドーが「くろこの

ばすけ?オオタニショウヘイ?ふむ。それは如何なるモノですかな?」とちんぷんかんぷんな様子を見せる。「あっ…。いえ、良いんです。あの、

こっちの話何で。」ヒカルがシドーに一言断りを入れた。「どーせ。日本の文化何でしょ。その

くろこの何とかって言うのとか。何とかショウヘイって言うのとか。僕も日本行ってそう言う文化とかに触れて見たいよ。」ソウルがヒカルを向く。ヒカルはあやす様に「分かった分かった。

いつか連れてってやるから。」とソウルをなだめる。その光景を見ていたジンは、何だか、親戚の叔父さんと甥っ子見たいだなあ。と感じるのだった。









感想お待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ