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レムリアの女王  作者: みすみ草
一章 記憶
2/3

一. 始まり

現代。

キンキンに冷えた空気が辺りを支配し、空に瞬く星が氷の粒のように見える。

人工的な明かりが一切無く、遮るものが何も無い雄大な山々が連なる長野県の山奥。ここは龍神が宿る神秘の山。深夜にその異変は起こった。



冬の星座で有名なのはオリオン座の三ッ星とその左側に見える赤い一等星ペテルギウス、おおいぬ座の一等星シリウス、こいぬ座の一等星プロキオンである。この3つの一等星が綺麗な三角形になっている。これが冬の大三角形である。


突如、三つの一等星が強く光を放ち、ダイヤモンドが浮いているかの如くキラキラと輝きだしたのだ。三つの星はそれぞれ隣り合う星へ一筋の光を放ち、大三角形がくっきりと姿を現した。さらに大三角形の光はゆっくりと地上へ降り始めた。地上に降りてくるに従って光は輝きを増し、大三角形が龍神の山の頂上へ降りてきた頃には一辺が50m程の正三角形になって眩い光を放ち一旦止まった。


すると、正三角形からもう一つ正三角形が現れ、反転して逆三角形となって正三角形と重なった。所謂六芒星である。

六芒星はそのままに、今度は四方八方から蛍のような淡い光が無数に飛んで来て、光の中に次々と吸収された。その光景は非常に美しく気高さがあった。

淡い光を吸収した六芒星は一瞬強く白い光を放ち、そのまま山の頂上から山の中へと吸収された。

山の中へ吸収された光は暫くすると再び地上に姿を現し、三角形の光から再び無数の淡い光の玉が出て来た。その時淡い光の玉の中心に青白く光る玉があり、淡い光の玉は青白い玉を守る様に姿を現した。青白い光は淡い光からふわっと出ると、強い光を一瞬放ちそのまますっと消えた。


青白い光が消えた後、淡い光は四方八方へと散り、六芒星は正三角形に戻り、地上からゆっくりと上昇していった。そして何事も無かったかのようにいつもの夜空に戻り、再び静寂が戻ったのだった。

この不思議な現象は、再び始まる光と闇の戦いの前兆だった。


たった今起きた出来事を、突如頭に入ってきた映像を通じて一部始終を見ていた老紳士がいた。


東京。超高層マンションの最上階の一室。

天井から床まである磨き抜かれたガラス窓の向こうには、眼下に高層ビルの明かりとネオンが煌き、車のライトがゆっくりと移動しているように見えて、イルミネーションのようである。


老紳士はゆったりと居心地の良い上質な革のソファに座り、右手を顎に添えて一瞬考え込むようにしたがすぐに状況を理解した。

「これは、もしかして…。」そう呟き、後ろに立っている二人の人物に感慨深げに話し出した。


「いよいよレイア様の魂が降臨した。4年前王の魂が降臨した時にも印が現れた。今回も間違いなくそうだろう。しかしそれを確かめるモノがここには無い。だがこれは間違いなく吉兆だ。急いで本宅へ戻る用意を。」「かしこまりました。」一人が頭を下げて退出した。


「長い時を待った。我が一族の威信にかけて王と女王をお守りして過去の過ちを正し、闇の勢力を祓う。今度は必ず成し遂げなければならん。」老紳士はそう言葉を紡いだ。


「はい。必ずやお二人をお守りしてハタレを祓いましょう。それには王の行方を探し、我等の仲間も呼び戻さないとなりません。」


「そうだな。この時をどれほど待ったか。これからレイア様の魂を宿す姫が生まれる。今度は絶対にハタレに奪われてはならない。王は必ず私が捜し出す。姫が覚醒するまでに我等がやらなければならない事は多い。お前達の仕事が増えてしまうが頼むぞ。」


「お任せください。ですが姫がお生まれになればハタレに命を狙われます。一刻も早く行方を探して、保護しないといけないのでは。」


「それなら大丈夫だ。レイア様の側近達も目覚める気配があった。あの者たちは姫が何処に居ようと分かるし、必ず姫を守る。」


※ ハタレ(外れ)・・・外れた魂。魔人。魔神。外れ魔。



すると、正三角形からもう一つ正三角形が現れ、反転して逆三角形となって正三角形と重なった。所謂六芒星である。

六芒星はそのままに、今度は四方八方から蛍のような淡い光が無数に飛んで来て、光の中に次々と吸収された。その光景は非常に美しく気高さがあった。

淡い光を吸収した六芒星は一瞬強く白い光を放ち、そのまま山の頂上から山の中へと吸収された。

山の中へ吸収された光は暫くすると再び地上に姿を現し、三角形の光から再び無数の淡い光の玉が出て来た。その時淡い光の玉の中心に青白く光る玉があり、淡い光の玉は青白い玉を守る様に姿を現した。青白い光は淡い光からふわっと出ると、強い光を一瞬放ちそのまますっと消えた。


青白い光が消えた後、淡い光は四方八方へと散り、六芒星は正三角形に戻り、地上からゆっくりと上昇していった。そして何事も無かったかのようにいつもの夜空に戻り、再び静寂が戻ったのだった。

この不思議な現象は、再び始まる光と闇の戦いの前兆だった。



たった今起きた出来事を、突如頭に入ってきた映像を通じて一部始終を見ていた老紳士がいた。


東京。超高層マンションの最上階の一室。

天井から床まである磨き抜かれたガラス窓の向こうには、眼下に高層ビルの明かりとネオンが煌き、車のライトがゆっくりと移動しているように見えて、イルミネーションのようである。


老紳士はゆったりと居心地の良い上質な革のソファに座り、右手を顎に添えて一瞬考え込むようにしたがすぐに状況を理解した。

「これは、もしかして…。」そう呟き、後ろに立っている二人の人物に感慨深げに話し出した。


「いよいよレイア様の魂が降臨した。4年前、王の魂が降臨した時にも印が現れた。今回も間違いなくそうだろう。しかしそれを確かめるモノ(・・)がここには無い。だがこれは間違いなく吉兆だ。急いで本宅へ戻る用意を。」「かしこまりました。」一人が頭を下げて退出した。


「長い時を待った。我が一族の威信にかけて王と女王をお守りして過去の過ちを正し、闇の勢力を祓う。今度は必ず成し遂げなければならん。」老紳士はそう言葉を紡いだ。


「はい。必ずやお二人をお守りしてハタレを祓いましょう。それには王の行方を探し、我等の仲間も呼び戻さないとなりません。」


「そうだな。この時をどれほど待ったか。これからレイア様の魂を宿す姫が生まれる。今度は絶対にハタレに奪われてはならない。王は必ず私が捜し出す。姫が覚醒するまでに我等がやらなければならない事は多い。お前達の仕事が増えてしまうが頼むぞ。」


「お任せください。ですが姫がお生まれになればハタレに命を狙われます。一刻も早く行方を探して、保護しないといけないのでは。」


「それなら大丈夫だ。レイア様の側近達も目覚める気配があった。あの者たちは姫が何処に居ようと分かるし、必ず姫を守る。」


※ ハタレ(外れ)・・・外れた魂。魔人。魔神。外れ魔。

読んでいただきまして、ありがとうございます。

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