第4話 細海先輩と御森くんと若間さん
「ちょっと、若間さん今日いらっしゃるって!!お茶出し誰行く!?」
興奮気味な乙女の声が聞こえたので興味本位で給湯室を覗くと、大大大先輩なお姉様から若手の女子まで数人集まってキャッキャしているようだった
「若間さんいらっしゃるんですか!?わー!!私緊張しちゃうんでパスです!!」
「今日もビジュ最高すぎる予感」
「絶対そーなの!もーあの人昔から素敵なんだから〜」
弊社に本日、若間さんがいらっしゃるらしい
若間さんは、私が入社する前からずっと付き合いがある会社の営業さんだ
おそらく私より社会人歴が長いのに気さくだし、皆んなの名前をしっかり覚えて笑顔で接するとてもとても尊敬できる大人である
「昔から、って言うともっと幼い感じだったんですか?」
このキャッキャでお分かりいただける通り
若間さんはそれはそれは顔面偏差値が高い
「いや、私が来た時から変わってないね?」
大先輩お姉様がそう言うと
「あら?私達がこの会社に入った時には既に今の若間さんだったかな?」
と更に年上の先輩がそうおっしゃった
「(へぇー…)」
確かにいつもお肌スベスベだし、きっと営業をされているだけあって見た目に凄く気を使ってらっしゃるのだろう
盛り上がっている給湯室からそっと離れ、居室に向かう。
席に着き、白湯を飲みながら今日の業務を確認していた時だ。
「細海先輩おはようございます、今そこで若間と名乗る凄い好青年に名前を聞かれたんですけど!?」
出社してきた御森くんが興奮気味に挨拶をする
「おはようございます御森くん、我が社と昔から付き合いのある会社の営業さんですね、私達より先輩ですから今度お会いした時はちゃんと挨拶してね」
次に居室訪問された時に御森くんの事も紹介しなくては、と思っていたが手間が省けたらしい
「嘘でしょ…俺がアイドル事務所の偉い人ならグループのセンターにして」
あいどる、、、せんたー、、、
「担当カラーピンクにしてますよっ!」
「あぁ、確かに童顔可愛い系かもしれませんね」
「ですよね、一体いくつなんですか」
机に鞄を置きパソコンの電源を入れながらそういう御森くんに
「さぁ……大大大先輩お姉様が入社した時には既に今の感じだったそうですよ」
と答えると〝Now Loading〟と言う文字を頭に浮かべフリーズする
「え?大大大先輩お姉様って今度お孫さんが生まれるって嬉しそうにしてた、大大大先輩お姉様のことですか?」
「はい、その大大大先輩お姉様です」
その瞬間〝ありえない!!〟と顔面で語りながら私の方をガン見してくるので〝なにか?〟と言う表情を返す
「めっっっっちゃ怖くないですか!?え、じゃああの見た目で凄く年上の人じゃないですか!!」
この子、狼狽える姿が面白いなぁ
「いや、別に怖くない…そう言う人も居るんだなぁー、って思う」
私の答えに信じられないと言う顔をされたが、だって、本当にめっちゃ若くて可愛い顔のおじいちゃんが居るかもしれないじゃないか




