第三章
「阿斗、出撃命令って?」
「そのままだよ、俺、軍に所属してんだ」
「嘘‥‥‥」
「本当、リン‥‥‥いきなりだけど軍に入らないか?」
「え?‥‥‥‥‥」
「俺の考えだと、もしかしたら、リンだけが飛ばされた訳とは限らない、つまり他に誰かが一緒に飛ばされたかもしれない、それなら各地に行く軍にいた方が見つかりやすいと思うんだが‥‥‥」
「分かった‥‥‥‥‥でも、よく頭が回るね‥‥‥‥‥」
「だろ?自分でも怖いくらいだよ‥‥‥良いんだね?
「うん。」
2人は神国軍本部に行き、神国軍総司令、音水元来に事情を話した。
「ほう‥‥‥‥つまり、軍を使って「果てなき人探し」をしたいと‥‥‥‥」
「ダメか?」
少し時間経ち、2人が顔を見合わせると同時に元来が口を開いた。
「良かろう」
「本当か!!??」
「本当だ。しかし、条件がある。」
「?」
「簡単な事だ、死ぬな・諦めるな・必ず見つけろ‥‥この3つを絶対に守れ」
「御意」
この瞬間空気が変わったのをリンは感じた。
「では早速出撃してくれ。場所は‥‥‥‥南にある同盟国の───だ。」
「えっ?」
リンは、その国を知っているような気がした‥‥‥‥
阿斗が隊長を務めている部隊、「特務第一大隊」の詰所にて。
「姫花いるか?」
「何ですか?隊長さん?」
と、こんな優しい口調だが、彼女の背後からは、凄い魔力が吹き出していた‥‥‥
「姫花‥‥怒る前に‥‥俺の話を‥‥‥聞いて‥‥く‥‥れ」
阿斗は力無く何かを取られたように倒れた。
「阿斗さん?!」
「そこの方、大丈夫ですよ。何時もの事ですから」
「えっと‥‥‥」
「姫花、音水姫花です。あなたは?」
「音水‥‥‥ここの‥‥?」
「えぇ。音水元来は私の叔父です。」
「遅れました、リンといいます。」
「リン‥‥さんですね?何故此処に居るのですか?此処は軍ですよ?」
リンは此処でも空気がいきなり変わるのを感じた。
「えっ?!‥‥‥それは‥」
リンはこの空気が変わるのに対応しきれなかった‥‥‥
「姫花‥‥‥今からその事を‥‥‥話すんだ‥‥‥」
「そうなんですの?それを早く‥‥‥」
「言いたくても‥‥兎に角聞いてくれ‥‥‥‥」
阿斗はこれまでの事を姫花に話した。
「‥‥‥‥‥‥と言う事だ‥‥この事は、元ジィにも話してある。」
少し考えていた姫花の答えは
「‥‥‥‥分かりました。協力しますよ?リンさん。」
その答えには優しさがあった
「姫花さん‥‥‥ありがとうございます!」
「姫花、みんなは?」
「いつでも」
「特一大隊出撃!!」
そのかけ声と共に阿斗が風に包まれた。
「阿斗さん?!」
「リンさん、大丈夫、こっちに」
「は、はい!」
南国ギルジア上空
「と、作戦はこうです、皆さんいいですね?」
「(`_´)ゞ了解!」
「了解した」
「姫さん、OKです」
「了解!!」
「隊長さん?」
「リョウカイシタ」
「阿斗‥‥‥‥さん?」
この声‥‥リンにとっては聞いた事ある声だった‥‥‥‥
何故なら、この声は‥‥‥
「開始だ‥‥姫、リンを頼む!」
「はい!」
それと同時に特一大隊の面々が小隊サイズに分かれ降下を開始
少し遅れて他の味方艦からも味方が降下、各隊特一大隊の小隊にそれぞれ続いて行った
「凄い‥‥‥」
「でしょ?私もそう思います」
その会話の時、2人は少し和んだ。
「行きますよ?」
「はい!」
その声を聞いた神は艦隊の先頭から2人の居る艦の後方に移動、手を差し出した。
「乗りますよ?」
「は、はい!」
2人が神の手に乗ると同時に艦隊が楔型から、鶴翼の陣に変わり始めた
その中心は神
完了と同時に神は手を一振り
神の左右にいた大型艦を除き戦いの始まった戦場へと進軍
左右の艦は上昇、神はその艦からの降下部隊と共に降下、姫花とリンを地上に送った
「頼むぞ姫花」
「はい!」
「阿斗さん?」
「リン、姫花から離れるなよ」
「うん‥‥阿斗も!気を付けて!」
「ありがとう」
神は大型艦を追うように急上昇した
「行きますよ」
「はい」
ギルジア海高高度海上
「作戦通りだ!!良いな阿斗!!」
「イツデモダ」
「よし‥‥‥作戦開始!」
大型艦より小型機が射出、神の左右に付いた
「艦長!支援は頼んだぞ!」
「任せろ!」
「コウカカイシ」
神と小型機は急降下、それに続き戦艦も降下を開始した
帝国軍南方征空軍
第五艦隊旗艦アルマリア
「敵はどうだ?」
「鶴翼にて進軍中です」
「射程圏に入り次第一斉射開始だ」
「艦長!!」
「何だ!!」
「敵がッッ!!」
ドゴンッ!!!
という音と共にに大きな振動が襲ってきた。
「艦長!!奴です!悪魔が!!来ました!」
「来たか‥‥付近の艦に狙撃をさせろ!」
「ダメです!!左右にいる、三番そして五番艦が!!」
「何ィ!?」外を見ると、小型機の奇襲にやられ火を噴いている艦の姿があった‥‥
「ヲヲヲヲヲヲヲヲ!!!」
ズドンッ!!
今度は、さっきより大きい振動が艦を襲った。
「我が艦だけでやるぞ!」
「しかッ!!うわぁ!」
パリィン!!
ブリッジを囲っていた魔導製ガラスが割れ船員に降り注いだ。
「この‥‥‥‥悪魔が‥‥‥‥」
グシャ!!
その後、旗艦アルマリアはギルジア海に消えていったとゆう‥‥‥‥
まず、この小説を読んでくださってくれている方々に感謝ですm(_ _)m
轟天と言う者です
まだ、書き始めたばかりの新参者ですが、今後ともよろしくお願いします( ´∀`)
この小説を読んでくださっている方々へ
出来ればなんですが、感想をよろしくお願いしますm(_ _)m
今後に生かして行きたいと思いますのでm(_ _)m
今後とも、この小説をよろしくお願いします( ´∀`)
それではまた(^^)ノシ