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最終章 ~ 重荷は降ろされた

 ・・・ぼくは、1981年当時の記憶を呼び起こすごとに、胸がキュンとなってしまう。


 美絵子ちゃんと初めて会ってなれそめた、フレッシュな「1980年」もよかったが・・・


 より円熟味を増した、「1981年」という一年間は、ぼくにとって、二度と一生味わえないような、それは爽やかで味わいと深みのある、夢のように幸福な期間であった。


 TVでの松田聖子さんや河合奈保子さんの、季節感あふれる歌、サブカルチャー・・・


 数々の川崎小学校での行事・・・そして、その行事ごとに接するたびにお互いの距離をちぢめ、本当の「小学生カップル」に成長していった、ぼくと美絵子ちゃんのふたり。


 最後に彼女と、あの「魔物事件」のあった校庭で別れて以来・・・


 もう、以前のような、「気の置けない間柄」を、ぼくは取り戻すことはかなわなかったものの・・・


 お互いに、無事を・・・安否を確認し、元気で過ごしていることがわかった。


 そしてぼくは・・・


 「あのこと」を謝罪し、ずっとぼくの胸につかえ、唯一の心残りだった長期間の「重荷」を降ろした上で、あらためて、美絵子ちゃんに、「本物の愛の心」を伝えることもできたのだった。


 ここで、処女作『たからもの』から続く、はるかなる「恋物語」は、完全終了を迎えるにいたった。


 ・・・長期間、ぼくと美絵子ちゃんの「恋のゆくえ」を、いっしょに追いかけてくださり、


 本当にありがとうございました。


 ・・・美絵子ちゃんも、本当にありがとう。


 心より、感謝申しあげます。


 m(_ _)m

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