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第9章

 ・・・なかなか、話が進まなくて、申し訳ない。


 だがぼくは、新しい活動拠点であるフェイスブックに気を取られ、毎日世話を焼きつつも、この古巣でお世話になっている皆様のことが常に頭の中にあって、「早く更新しないとな・・・」とは思いつつも、なかなか行動に移せないでいた。


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 1990年の4月中は、まだクラスメートの男子も、例の生活科の女子連中も、ぼくの体の変化には気づかず、これまでどおりの態度・立ち振る舞いを続けていた。


 ぼくは、なかなか変わっていかない自分の外見にやきもきしながらも、辛抱強く、食事制限とロードワークに励んだ。


 自分で腹をなでてみたり、おなかの横の肉をつまむと、ちゃんと「変化」があるのはわかるし、風呂に入ろうと鏡を見れば、明らかに見た目が好転しているのが見て取れてはいた。


 ・・・が、


 ソレが、服の上から・・・つまり、「パッと」で、他人からわかるようになるには、やはり、相当脂肪を、体重を落とさなくてはならないのだ・・・。


 ぼくは、昼食を母に作ってもらい、その弁当を、駐車場の自分の車の中で食った。


 「寮の食堂」で、カネを払って食べる連中や、どこかのファミレスなんかにランチに出かけるような人もいたが、ぼくは、孤独に、「隠れるようにして」モグモグとやっていたのだ。


 ときどき、ぼくの左に駐車した「斎藤健一君(実名)」が、いぶかしむように、自分の弁当をモソモソと食いながら、ぼくをチラチラと横目で見ていることがあった。


 (斎藤君よ・・・悪いけど、そんなに妙な視線を、俺に向けてくれるな。連中に、『作戦』がバレちゃうじゃんかよ・・・。)

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