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7話 精霊チーチと毛づくろい

「お日さまピカピカ♪おはようピカー♪」


今日もお天気がよくてたのしい♪

ごきげんにおうたを歌ってたら妖精さんが細長い草をくれた。ゆらゆらさせるといいにおいがする草だ。


草をぶんぶんしながらスキップしてたらイアスの家に到着。

いつも開いてる扉からはいって奥の扉のまえにきた。


「開いてない……」


イアスなら扉の棒をさわって開けられるんだけれど、ぼくじゃ届かないんだ。草をにぎにぎして見上げてみたけどやっぱり開け方がわからないから、あきらめる。

イアスもまだ寝てるかもしれないしね!


「フンフーン♪ ねんねよいこー♪」


ぱっとふり返って棚のほうにいく。イアスを起こしちゃわないように、おうたはちいさい声でしようね。


本の棚のとなりに木の皮でできたおおきいカゴがある。ぼくはそこにお野菜とかお気にいりのお花とか入れてるんだ。ここに入れておくとなくならないんだよ。


妖精さんからもらったいいにおいの草もいれておこう♪


「チパチパにんじんキャベツ♪こーむぎこーぱーん♪」


細長い草はカゴにさすみたいにしていれた。


「ふぁあ、すてき……」


おおきいカゴからニョキッて草がでててかっこいい。ほっぺに両手をあててほぅ……としちゃう。


ピコピコ!


ほくのしっぽが勝手にゆれた。カゴがすてきだから揺れたのかと思ったけど、お耳もなんだかむずむず……


お耳を両手でむにーむにーとなでつけてると扉が開いた音がした。イアスが奥の扉からでてきた!


「おはよう」

「イアスおはよう!」


あいさつしたら頭をなでなでされる。イアスはおおきいから、いつもすこし屈んでなでてくれるんだ。


「なにかあったか?」

「?」

「チーチが不快を感じた気がしたのだ」

「あっあのね、お耳とお尻がかゆかったの!」

「……ここらへんか?」


お耳の根本をこしこししてくれた。気持ちよくて頭を押しつけちゃう。イアスの指はちょっとだけかたい。


「ゥゥー」

「抜け毛の季節なのかもしれんな」


ゥゥーって喉がなっちゃった……。

かゆかゆが気持ちよくてイアスが何か言ったけどわかんない。お耳もだけどお尻もむずむずしてて、くるんと背中をむけて座ったらお尻もこしこししてくれた。


ひととおりモミモミこしこしナデナデされたときには、ぼくは床にうつぶせで寝てた。おれい言わなきゃ……


「ありがとうイアス……ぼく、ねむくなってきちゃった……」



フワフワしたところで目を開けたら、いつもイアスが寝てる台に寝かせてもらったみたい。

台のすぐよこに座ってたイアスがぼくを見てニコとした。


「起きたか」

「おはようイアス。ぼく寝てた?」

「ああ。そのあいだにチーチに少し毛づくろいをしたが、どうだ?」

「毛づくろいってなあに?」


ぼくの知らないことば。

もぞもぞ起きて首をかしげてたら、イアスが茶色いわたげを見せてくれた。ふわふわしてて、おおきいウサギさんのしっぽみたい。


「これがチーチから抜けた毛だ」

「ぼくの毛なの!?」


わああ!すごい!ふわっふわで、すぐにつぶれちゃいそう!


「いっぱいとれたね!」

「いらない毛をブラシで落としたのだ。これが痒さの原因だったかもしれない」

「そうなんだぁ」


ぼくのおなかを見る。まっしろの毛がいつもよりツヤツヤしてるみたい!

手でさわってみたら、チクチクするところがなくなってる♪ お耳もさわると気持ちいいし、しっぽむずむずしてない♪


「毛づくろい気持ちいいね! ありがとうイアス♪」

「どういたしまして」


イアスは毛玉を布にくるんでテーブルの上においた。ぼくの毛を育てるのかな。


「抜け毛の季節なのだな。痒くなるなら毎日やったほうが良い」

「そうなの?」


でもぼくブラシっていうの持ってないよ。うーん、かゆかゆなのはイヤだなぁ。


「チーチ、私にやらせてくれないだろうか」

「いいの!」

「ああ」

「わぁっイアスはやさしいね!」


うふふ♪イアスだいすき!


「イアスもかゆかゆになったら言ってね。ぼくが毛づくろいしてあげる!」

「それは有り難い。いつか頼もう」

「うんっ」


がんばって毛づくろいするからね!

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