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6話 精霊チーチとピクニックランチ

芝生の上にシーツをしいて寝ころがる。


「ふわあ、うふふっきゅあーっ」


足がパタパタしちゃう。イアスがぼくのおなかをなでなで。きもちいい。ちょっとくすぐったいのもあるからコロコロ転がってうつ伏せになると、こんどは背中とおしりをなでなでモフモフ。


「きゅきゅっふふ!ふあー」


背中をゆっくりなでなでされると眠くなってきちゃう……。


「食べてすぐ寝るとベヒモスになるぞ」

「カバさん……」


むくりと体をおこす。ベヒモス族はつよくてかっこいいけど、高いところにのぼれないんだ。それはこまる……。


起きあがってからっぽのお皿をみたら、思いだしてうれしくなった。

今日はイアスがサンドイッチっていうのをつくってくれたんだよ。うすーく切ったパンにぼくのキャベツをはさんで食べるんだって教えてもらったの。パンのうえにちぎったキャベツのせて、またパンをのせるのがおもしろかったー♪ 味もとってもおいしかった!


お外で食べる準備もイアスがしてくれた。

やわらかぁいシーツをしいて、お皿をお外にはこんで見たことない木のカップににんじんのジュースを入れてくれたんだ。


いつもとちがう感じで食べるのってすごくたのしかったな♪


「イアスはお料理をたくさんしってるの?」

「そうだな、王都の料理ならば知っている」


王都って人族がたくさん住んでるところだ。ぼくは行ったことないけど、たまに魔人族の人がいくみたい。おみやげくれたりするんだ。


「お料理つくれる?」

「作れないな」

「そーなんだー。でもサンドイッチはおいしかったね!」

「そうか」


なでなで。イアスはぼくの頭を撫でるのが好きみたいだ。


「チーチはなぜ料理ができる」

「ぼくね、本がよめるんだよ」


ぼくは生まれるとき本がよめるようにしてもらったの。料理の本もよめるよ。


「イアスは本がすき?」

「ああ、そうだな」

「ふふっぼくも!」

「私の王都の家にある本を持ってこようか」

「いいの!」

「もちろんだ」


わぁうれしいな!


「王都の本もたのしみだけど、イアスとやくそくするのも楽しいね!」」


ニコニコしてたらまた頭をなでなでされた。なでられると眠くなっちゃう……座ったままうとうとしてたら、イアスがからっぽのお皿をもって立ちあがった。


「! おかたづけ!」

「休んでいていいぞ」

「ううん、ぼくもやるよ」


使ったお皿は家へもっていこう!


「チーチパチーチおかたづけ♪ イアスといっしょにおかたづけ♪」


お皿を落とさないようにおうたを歌いながら家に持っていこう♪ スキップはしない。お皿を落とさないようにしなくちゃね♪


いつでも開いてる扉からなかに入る。イアスがお皿を洗い場におくとキラキラ魔法が光ってヒュン!と棚にお皿が飛んでいった。ぼくの持ってたお皿もイアスが洗い場においたら棚にヒュン!


ふしぎだなぁ。


「妖精さんじゃない?」

「家自体がやっているようだ」

「ふぁー」


そうだったんだ……。

そういえばフライパンもいつの間にか上のほうに戻ってたものね。


「あっそうだ!」


お皿のしまってある棚に本がおいてあるんだった。イアスに見せてあげよう♪

お皿より下の段にあるから取りやすい。ぼくがすきな表紙にパンケーキがかいてある本をひっぱりだして胸にかかえる。


「イアスいっしょによもう」

「読んでくれるか」

「うん!」


いそいそとイアスのところに戻って、床にペタリと座って本をひらくとイアスもとなりに座った。見上げてにこり。イアスは大きいなぁ。


「“おいしいおやつの基本”」

「ふむ」

「“もくじ”  ぼくがつくったのはこれ!」


ふわふわパンケーキの絵がかいてあるページを見せると、イアスもふむふむうなずいてる。


「チーチはこの字が読めるんだな」

「うん! “小麦粉と卵を用意します” だって」

「そうか、すごいな」

「!」


すごいだって! ふふふ!


「またパンケーキつくろうね♪」

「ああ」

「サンドイッチも!」

「気に入ってもらえてよかった。またいっしょに作ろう」

「うんっ♪」

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