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大河ドラマ『麒麟がくる』を観て、気づいたことをメモしていく。  作者: 板皮類
■ 美濃 火縄銃と父子相克編 ■
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第2回「道三の罠」 (2020年1月26日放送)

・2話で、こんな大戦争を入れてくるなんて、今年の大河はホンキだ!


・燃え上がる俵攻撃!

 ヨーロッパにも当時、金属の芯に可燃性のものを巻きつけて、坂の上から転がす、ファイアーフープという武器があったけど、日本にも似たような発想があったんだね。


・今週の主人公は、斎藤道三。

 下克上の申し子として相応しい才覚を見せ、間違いなく超一流の戦国武将の描かれ方なんだけど――彼は、良く言って『ドエス』。悪く言えば『サイコパス』。

 自分の利益のためなら手段を選ばないというより、周りの人間を困らせてその反応を楽しんでいる節すらあった。

 1話で、光秀に向けた『一見、気さくで物分かりのいい上司風』の立ち回りも、まさに『サイコパス』の教科書通り。もっともイコール悪人ではなく、才能をいい方向に生かせば、優秀な軍人や、外科医、法律家とかになれるパーソナリティらしいので、その事実だけで排除されるべきじゃない。

 本作の斎藤道三も、まさにピカレスク的な魅力を感じる仕上がりだ。


・1話を振り返ると、本作の斎藤道三は、商人としての品を見る目と同じように、戦機や人材を見ている節がある。

 本人は、その鑑識眼に絶対の自信があって、事実、9割5分くらいはたぶん正しい。でも、道三といえども人間なので、完璧には読み切れない。

 その最もたるのが、息子の斎藤義龍との関係性で、史実通りならばあの悲劇に突き進んじゃうという筋書きになるのかな。


・本作の斎藤義龍は比較的従順で、道三にちゃんとサインを出している。でも、道三は気づいていない、あるいは気づきながらも、イジメて楽しんでいる。

 もしくは、『愛の鞭』の一環で、斎藤義龍に試練を与えているつもりなのか。

 本作の斎藤道三は自信の塊なので、息子の感情や、才能を読み違えていることに、気づけなさそうだなぁ。


・2話で、義理の息子を毒殺しちゃったから、実の息子の義龍も気が気じゃないね!


・ともあれ、この斎藤道三は、自分の会社を急成長させたイケイケ起業家のペルソナが与えられている気がした。長所とか、短所とか……リーマンだったころに目の当たりにした、色んな経験に、突き刺さるぜ!

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