あの系統ね…
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いきなり立ち上がり、グッと親指を立てている残念なイケメンの表情を見て今まで言葉を発しなかった意味を全て察した。
単純に興味がなかったのだ。
否、食指が触れなかっただけだろう。
秘書さんの顔を伺いみれば、自分の手元にある書類を生ゴミを見るような目で見ていた。
残念なイケメンが動いた事で彼女達はキャア♡と黄色い声を上げている。
「浅井さん、ちょっと椅子におかけになって…」
とんとん、と残念なイケメンの腰の辺りを叩き席に座るように促す。
意外にも大人しく座って揺れるお胸をニッコリとイケメンスマイルを浮かべて見始めた。
やれやれ、と言った様子で眉間に手を当て首を横に振ってから秘書さんが他の子達のようにあれこれ質問しはじめた。
色々とやる気もあるし、グラビア撮影もバラエティ要員も全然OK、むしろNG無しの彼女達。
10代の歳若い子達とはちょっと毛色も変わっているし、何より自分達の売り方をよくわかっていらっしゃる。
「最後にパフォーマンスを…」
「「はーい!」」
秘書さんからの質問もあらかた終わり、パフォーマンスタイムになった。
彼女達が普段連絡している音源を受け取った秘書さんがそれをかける。
『よぉーっ!!ハッ!! 私の胸に輝くおっぱい~♪』
出だしからぶっ飛んだ歌詞に頭がクラクラした。
いや、確かに居る。居るよ?そういう感じの曲歌ってるグラビアの女の子。
その子の実家は私の住んでるいちご県の県南の方だけどさぁ。
君達の路線はそっちなのね。
ダンスも変に技術を取り入れたものではなく、お胸の揺れを意識した動きで構成されている。
あれだろ、MVとか作ったらサビ以外は顔面どアップと謎のドラマで構成されてるよくわかんないMVになるやつだろ。
そして彼女達のさらに凄いところが歌が絶望的に下手くそだった。
秘書さんが再び眉間に手を当てている。
そうだよね、おおっぴらに企業がスポンサーになってやらせるにはちょっと不向きだよね。
残念なイケメンも揺れて汗で輝いているおっぱいには視線を取られている。
「「ありがとうございましたー!!」」
長い3分間が終わり、彼女達はやりきった!と言いたげないい笑顔を浮かべて挨拶をして会議室を出て行った。
心ゆくまでおっぱいの揺れを堪能した残念なイケメンとげっそりと疲れたような表情になった秘書さんの温度差がすごかった。




