動く事、山の如し
次々と出てくるご当地アイドルちゃん。
地域特有の訛りだったり、名産物をモチーフにしていたりとなかなか面白い。
基本的にライブハウスでライブしているタイプの地下アイドルが好みで、足繁くライブハウスに通っている私にはご当地イベントのイベントステージをメインに活動しているご当地アイドルの子達はすごく新鮮だ。
最近だと東北出身の林檎の名前のご当地アイドルの子がバラエティ番組で引っ張りだこなのだが、この子達はその原石。そう考えると自然と鼻の穴もひと回り大きくなる。
バラエティ企画は許容できますか?
グラビア撮影などは可能ですか?
舞台などのお芝居は出来ますか?
主にそんな内容の質問を秘書さんがしていた。
意外だったのが、何がなんでもやります!頑張りますっ!っていう意気込みの子が多いのかと思っていたら「いや、バラエティは…」とか「水着は…」とか「舞台のレッスンに時間を取られるのは…」とネガティブなことを言う子が多かった。
(案外、ガツガツ行く感じじゃないんだ…)
ほー。と感心した顔を見せてしまわないように書類見るように擬態して下を向く。
もう既に書類の半分くらいまで面会は終わっていて、次の子達が元気な挨拶をしながら部屋に入ってきた。
「「よろしくおねがいしますー!」」
2人の声が揃いテーブルの向かい側に立った姿にギョッとした。
なんと、2人とも水着なのだ。
しかも面積少なめの。
たわわなお胸をぷるんと揺らしながらお辞儀をする姿に、エントリーシートの経歴を見る。
ジュニアアイドルからグラビアモデル、セクシー女優を経験してからのアイドル活動らしい。
年齢はまだ20代前半とピチピチだ。
少々動きがオーバーなところが少々ウザったいというか、お前ら普段からそうなのか?と言いたくなったが、その動きがオーバーな分、たわわなお胸がポヨンポヨン動いていた。
揺れも込で彼女達の作戦のうちなのだろう。
「採用!!」
「「はっ?!」」




