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推しからの愛が強い件  作者: しゃのあーる
あなたとこれから
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偏食だっていいじゃない、人間だもの。

ソファでゴロゴロとしているキミに塩タブレットを食べさせた。

熱中症になりかけの時に塩分は必須だ。

自分とキミの分の食事を作ろうと台所にいき、冷蔵庫を覗き込んで簡単に作れそうなものを探す。


「キミー、お昼なんでもいい?」

「…いーよー」


台所からキミに声を掛ければ唸るように了承の声が届いた。

よし。具なし冷やし中華だ。

ガサガサと冷蔵庫から茹でるだけで完成する冷やし中華を取り出せば、とりあえず鍋を火にかけた。


この冷やし中華、スーパーで3人前140円と格安ながらなかなか美味い。

そして私はゴマだれ派だ。

具は入れない。何故なら手間がかかるから。

シンプルに麺だけ。

この具なし冷やし中華、略して"具なし中華"にハマってから私の食事のほとんどがこれになった。

キミは3食この具なし中華を食べる私の食生活に最初こそは頑張ってついてこようとしていたが、直ぐに飽きて食べなくなった。


お腹空いたから何か作ってくれ、というキミに毎食、具なし中華を出す私。

具なし中華は飽きた!と騒ぐキミと、具なし中華しか食べたくない私。

食べない!と駄々を捏ねたキミに、じゃあ食うな。と譲らない私。

店でその話になり大喧嘩したのはつい最近の話だ。

(まぁ、なんでもいいって言ったし)

鍋の中で水が沸騰すれば、麺の茹で時間を計るために携帯の待受画面を開き時間を確認する。


鍋に麺を入れ、グルグルと菜箸で掻き混ぜながら携帯を見ていればSNSのアプリに通知の表示が出ていた。

何だろうか、とアプリを立ちあげればメッセージボックスにメッセージが届いているという通知。

また乗っ取り系だろうな。と思いながらメッセージボックスを開けば思いがけない人物からのメッセージに危うく携帯を落としそうになった。

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